幼児食はいつからいつまで?離乳食からの移行時期や年齢別の進め方を解説!

幼児食はいつからいつまで?離乳食からの移行時期や年齢別の進め方を解説! 子育て

離乳食も順調に進み、カミカミ期にも慣れてきたら次は幼児食へステップアップです。「幼児食っていつから?移行のタイミングは?」と疑問に思うママも少なくありません。発達状況や離乳食の進みも個人差が大きく、幼児食に移行するタイミングは判断しづらいですよね。

間違った時期に幼児食に移行してしまうと、うまく食べられなかったり好き嫌いが増えたりする原因となります。せっかく作ったご飯を食べてくれないと、ママも辛くなってストレスを感じてしまうでしょう。

この記事では、幼児食への移行時期の目安や年齢別の進め方を解説します。簡単に調理できる食材や、幼児食向けのおすすめのグッズも紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

幼児食とは?

幼児食とは離乳食が終わった1歳ごろから5、6歳ごろまでの食事のことをさします。離乳食が終わったからといってすぐに大人と同じ食事が取れるわけではなく、離乳食から大人の食事に移行する間の食事と考えましょう。

離乳食では基本的に大人が与えていましたが、幼児食はスプーンやフォークを使って自ら食事をするようになります。

幼児食では以下のようなことが身につきます。

  • 自分で食べる意欲
  • スプーン・フォーク・お箸の使い方
  • 1日3回の食事による生活習慣
  • 食事マナー

離乳食では食事になれることが目的でしたが、幼児食では食器の使い方や食事のマナーなども少しずつ身につけていきましょう。

離乳食と幼児食の違い

離乳食と幼児食の違いは主な栄養源や食べられる食材、大きさ、固さなどが異なります。
離乳食は主な栄養源が母乳やミルクであり、離乳食後期に入っても母乳・ミルクからも栄養を摂取している子がほとんどです。

一方、幼児食はほとんどの子が離乳し、食事から栄養を摂らなければならず、栄養価の高いバランスのよい食事が求められます。

幼児食になると食べられる食材も増え、大きく固さのある食べ物も食べられるようになりますが、咀嚼力や歯の生えそろう時期には個人差があるため、ひとりひとりにあった食事を提供しましょう。

幼児食の対象年齢

幼児食の対象年齢は1歳ごろから5、6歳ごろですが、年齢によって咀嚼力や消化機能の発達が大きく異なるため、成長に合わせて食事内容を変えていきましょう。

幼児食も年齢によって前期・中期・後期に分けられるため、以下の表を参考にしてみてください。

年齢特徴
1歳~1歳6ヶ月:幼児食前期手づかみ食べやかじり取りができる薄切りや一口大が食べやすいスプーンやフォークの練習3食のリズムが整う
1歳~3際:幼児食中期スプーンやフォークが使える奥歯でつぶせる固さや少し歯ごたえのあるものも食べられる揚げ物も食べられる好き嫌いがでる
3歳~6歳:幼児食後期箸が使える歯ごたえのあるものも食べられる食事マナーを覚える

いつまで幼児食にすれば良い?

幼児食をいつまで続けるかについては、子どもの発達状況により異なりますが、一般的には5、6歳頃までが目安とされています。

この頃には、歯が生えそろい食事動作も自立してくるため、ほとんどの子どもが大人と同じ食事を食べられるようになってきます。ただし、成長途中であることに変わりはないため、食材の大きさやかたさは、子どもの咀嚼力・食べやすさに考慮しましょう。また、味覚の発達を考慮し、味付けは濃くなり過ぎないよう注意が必要です。

子どもの成長に合わせながら、食事の内容を考えましょう。

いつからいつまでが幼児期?

一般的に、幼児期は1歳から就学前の5、6歳頃までを指し、この時期における経験や学びは、その後の成長に大きな影響を与えます。

ここでは、幼児期について詳しく見ていきましょう。

幼児期とは

幼児期とは、体の発育だけでなく心の発達も目覚ましい時期です。

脳の発育・発達も目覚ましく、運動機能や精神面も著しく成長します。そのため、自我が芽生え、自己主張も出てくる時期です。周囲の人々との関わりを通して、自分自身を表現する力や他者との協調性を学び、社会のルールやマナーを身に着けていきます。この時期は、基本的な生活習慣の形成にも関わるので、規則的な生活リズムで過ごすことも大切です。

子どもの発達過程

子どもの発達過程は、大きく分けて以下のような成長区分に分かれます。

成長区分対象年齢特徴
新生児期生後0〜1か月誕生から約1ヵ ヵ月間を指す主に睡眠と授乳を繰り返しながら成長する視力や聴覚が徐々に発達し、外界の刺激に反応し始める
乳児期生後1か月〜1歳運動能力が著しく発達し、首のすわり・寝返り・はいはい・つかまり立ちなどができるようになる言語能力も発達し、簡単な言葉を発し始める徐々に生活リズムを形成する
幼児期 1歳〜5、6歳身体的な成長とともに、自我が芽生え社会性や言語能力が大きく発達する時期集団生活を通じて、協調性や自立心を育む遊びを通じて、創造力や問題解決能力を養うことができる
小児期6歳〜12歳(一般的には小学校入学から卒業まで)社会性を学び、自立に向けた基礎を築く時期学校生活を通じて知識を深め、身体的にもさらに成長していく友達や教師との関係を通じて、責任感や道徳心を育む

それぞれの成長区分には、その時期特有の発達の特徴があります。周囲の大人は、子どもの成長に応じたサポートを心掛けましょう。

特に、幼児期はその後の生活において重要な基盤を形成します。食習慣を含む生活リズムや自立に向けての環境を整え、子どもの個性を尊重しながら見守ることも大切です。

幼児食を開始する適切なタイミング

離乳食も順調に進んでくると「いつから幼児食をはじめればいいの?」と疑問に思うママも少なくありません。

幼児食は以下の条件がそろってから、子どものペースに合わせながらはじめましょう。

  • 奥の乳歯が生えてきた
  • 1日3回の量の食事ができた
  • バランス取れた食事が食べられた
  • ミルクや母乳から卒業した

幼児食をはじめるタイミングを間違うと、好き嫌いや遊び食べを助長する可能性があるためしっかりとタイミングを見極めましょう。

奥の乳歯が生えてきた

幼児食は1歳ごろが開始時期といわれていますが、奥の乳歯が生えてきたタイミングで始めましょう。
歯の生える時期は個人差があり、1歳を過ぎても奥歯が生えていない子も少なくありません。

「もう1歳になったから幼児食に切り替えよう」と、奥歯が生えていないのに少し固さのある食材を食べさせてしまうと、丸呑みや噛めずに吐き出してしまう原因となります。

6ヶ月ごろ下の前歯2本
10ヶ月ごろ上の前歯2本(前歯計4本)
1歳ごろ上下+2本ずつ(前歯計8本)
1歳半ごろ最初の奥歯4本(計12本)
2歳ごろ乳犬歯(計16本)
2歳半ごろ奥歯4本(20本の乳歯が揃う)

2歳半ごろになると全ての乳歯が生えそろい、食材を上手にすりつぶせるようになります。
咀嚼力も強くなるため、さまざまな食材にチャレンジしてみましょう。

1日3回の量の食事ができた

幼児食は1日3回朝・昼・晩の食事と1回のおやつのリズムが整ってきたら、開始の目安です。
食事の時間はその日のスケジュールやお昼寝のタイミングでズレることもあるかもしれませんが、できるだけ決めた時間に開始できるようにしましょう。

生活リズムを整えることで毎日決まった時間にお腹が空くようになり、たくさん食べてくれるようになります。
お昼ご飯をあまり食べなかったからといっておやつの回数や量を増やすと、晩ごはんに響いてしまうので注意しましょう。

バランスの取れた食事が食べられた

幼児食は主食・主菜・副菜をそろえ、バランスの取れた食事が食べられるようになってから開始しましょう。
離乳食完了期は卒乳しミルクも飲まなくなる子が多いため、食事から必要な栄養素を摂取しなくてはなりません。

子どもの成長には栄養バランスが重要なため、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの「5大栄養素」を意識して献立を考えましょう。

 

ミルクや母乳から卒業した

ミルクや母乳から卒業し、離乳食のリズムも安定していたら幼児食開始のタイミングです。しかし、卒乳の時期は個人差が大きく、幼児食を開始しても母乳をやめられない子もいます。

無理やりやめさせる必要はなく、幼児食と平行して母乳を与えても問題ありません。
食が細くあまり量を食べられない子は、フォローアップミルクを飲んでいる場合もあるため、卒乳だけを目安にしないよう注意しましょう。

幼児食の進め方

幼児食の期間は4~5年間もあり、年齢や発達状況によって食べられる食材や大きさ、固さなどが異なります。
さらに、発達状況は個人差が大きく「この年齢になったから食べられる」ということはありません。

固いものが苦手な子や、すりつぶして食べるのが苦手な子など、一人一人に合わせて進めていきましょう。ここでは年齢別に幼児食の進め方を解説するので、参考にしてみてください。

1歳〜1歳半の食事のポイント

1歳〜1歳半は奥歯が生えてくる時期のため、食材や調理方法に気を付けましょう。固さのあるものや、奥歯ですりつぶす必要のある繊維質の食材はまだうまく食べられないため、柔らかく調理したり食べやすい形状にしてください。

まだ幼児食が始まったばかりなので「離乳食の延長線上」と考え、個々のペースに合わせて調理してあげましょう。
1歳のころは自我が強くなり「自分で食べたい!」と、手づかみ食べや慣れないスプーン・フォークを一生懸命使おうとします。

「食べさせた方がきれい・早い」と思わずに、子どもの「自分で食べたい!」に寄り添ってあげましょう。

食材の大きさや固さの調整

まだ自分が食べられる大きさや固さが分かっていない時期なので、しっかりと調節する必要があります。調理方法は茹でる・煮る・蒸すが適しており、奥歯が生えていても歯茎でつぶせる固さを目安にしてください。

食材の大きさや固さ、調理ポイントをおさえて、食べやすい献立を考えてあげましょう。

食材大きさ・固さ・注意点
野菜根菜:5㎝の棒状葉物:1~2㎝
厚切りの肉は避け、ひき肉や薄切り肉を使用肉の繊維は断ち切るようにカットする1cm程度の細切りか角切りハンバーグや肉団子はつなぎを多くして柔らかくする
骨や皮は取り除く小麦粉・片栗粉をまぶしふっくら調理する
きのこ・わかめなどうまく噛み切れないため粗みじん切りにする
タコ・イカ・かまぼこなど弾力の強いもの与えない

味付けの注意点

離乳食と同様に薄味で仕上げ、食材の味を生かして調理しましょう。
一度濃い味付けをしてしまうと、薄味で提供したときに味気なく感じてしまい食べが悪くなってしまいます。

調味料は大人の半分の量を目安に味付けしてください。

2歳の幼児食の進め方

2歳ごろになるとスプーンやフォークを使えるようになるため、食べやすい形・素材を選びましょう。
イヤイヤ期が始まりご飯を嫌がったり、食べ物で遊んだりと、ママやパパが頭を悩ませる時期でもあります。

無理に食事をさせるのではなく一旦食事を切り上げたり、お気に入りの人形やぬいぐるみでアテレコしたりして楽しく食事をさせましょう。

食材大きさ・固さ・注意点
野菜根菜:柔らかければ大きめの角切りや乱切りも可葉物:葉の部分は3㎝、茎部分は2㎝程度
肉は繊維を断ち切るようにカット1㎝程度の薄切りか角切り
骨や皮は取り除くフォークでさせられる大きさ
きのこ・わかめなど粗みじん切り
タコ・イカ・かまぼこなど弾力の強いもの薄切りにしたり、柔らかく煮る

2歳ごろも薄味を心がけ、調味料は大人の半分ほどにしましょう。
2歳半ごろには乳歯が全て生えそろい、咀嚼力も強くなりいろいろな食材を食べられるようになります。

しかし、消化器官はまだ未発達のため、大人と同じ食事内容では消化しきれないこともあるため注意が必要です。

3~6歳の幼児食の進め方

3歳ごろになり幼児食にも慣れてくると、大人と同じような食事ができるようになります。
しかし、大人と比べると歯も少なく、噛む面積も少ないため調理方法や食材の大きさ・固さに注意しましょう。

好き嫌いが出始めますが「どうせ食べない」と思わず、苦手な食材も取り入れ少しずつ慣れさせることが大切です。

食材大きさ・固さ・注意点
野菜ある程度大きく固いものもOK
かたまり肉もOK食べにくい場合は調理後にカット
生魚も食べられるが新鮮なものを選ぶ自分で骨が取れない場合は取る
きのこ・わかめなど小さめに切る
タコ・イカ・かまぼこなど弾力の強いもの薄切りなど噛みやすいように調理

幼児食作りのポイント

離乳食は順調に進んでいた子も、幼児食になり急につまずいてしまう子が少なくありません。

しっかり栄養を摂ってほしいのに、食べてくれない・遊んでしまうなどママにはストレスに感じることも多々あるでしょう。

幼児食は栄養バランスや適切な調理方法など、以下のポイントをおさえることでスムーズに移行できます。

  • 安全な食材の選び方
  • 栄養バランスを考慮した献立作り
  • 適切な調理方法と食材の下ごしらえ
  • 味付けの注意点
  • 食事の環境と雰囲気作り

一つずつ解説するので、幼児食へ移行する際に参考にしてみてください。

安全な食材の選び方

食の安全性が注目されている中、やはり子どもに与えるものは安全な食材を選びたいですよね。ここでは安全な食材の選び方を解説します。

添加物や農薬を避ける

幼児食に使う食材は添加物や残留農薬に気をつけ、無添加・無農薬のものを選びましょう。
添加物は加工品やお惣菜にも含まれており、取り過ぎると味覚障害やアレルギー・ガンの原因になるといわれています。

食品安全委員会により人体に悪影響のない量が添加されていますが、海外では使用禁止になった添加物も日本ではまだ使用されているため、できる限り無添加の商品を選びましょう。

スーパーなどで手作りしているお惣菜にも、味や保存性の向上のため添加物が使用されている場合があるため注意が必要です。

添加物の見分け方が分からない場合は、原材料を確認してください。原材料の「/」の後に記載されている成分は全て添加物のため「/」の記載がない商品を選びましょう。

農薬に関しては、化学合成肥料や農薬を使わずに育てた野菜は「有機」や「JAS認定」と記載してあるので、簡単に見分けられます。

新鮮な食材を優先する

子どもの消化器官は未熟でお腹を壊しやすいため、食材は新鮮で旬なものを優先して使用しましょう。

収穫や購入してから日が経ち、鮮度の落ちた食材は菌が増殖していたり、傷んでいたりする可能性があるため避けてください。

生魚や、生卵などは2歳を過ぎてから、新鮮なものを与えましょう。

栄養バランスを考慮した献立作り

体が急成長する幼児期は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの「5大栄養素」をバランスよく摂取する必要があるため、献立作りにも気を配りましょう。

幼児期には不足しやすい栄養素や、積極的に摂取したい栄養素があります。
しかし、毎日不足なく栄養素を摂取するのは大人でも簡単なことではありません。

今日、摂り切れなかった栄養素は次の日に補う、栄養士が監修したバランスのよいレシピを取り入れるなど工夫しましょう。

1日に何をどのくらい食べればよいのか分かりにくい場合は、食事バランスガイドを参考に献立を作ってみてください。

東京都幼児向け食事バランスガイド|とうきょう健康ステーション

引用元:東京都幼児向け食事バランスガイド|とうきょう健康ステーション

ビタミン・ミネラルのバランス

野菜が苦手な子が多い幼児食の時期は、ビタミン・ミネラルが不足しやすいため、多く含む食材を積極的に取り入れ、調理方法にも注意しましょう。

特に鉄・カルシウム・ビタミンは成長に欠かせない栄養素で不足しやすいため、推奨される摂取量をしっかりと摂ることが望ましいです。

近年、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が不足している子供が多く、新型栄養失調のリスクがあるといわれています。
ビタミン・ミネラルは種類が豊富にあるため、偏りがないようにバランスを考えた献立作りをしましょう。

たんぱく質や炭水化物の適切な摂取

たんぱく質や炭水化物は3大栄養素に分類され、体を作るもとやエネルギー源となる大切な栄養素のため適切な量を摂取する必要があります。

現在、子どもの肥満や生活習慣病が注目され、炭水化物の摂取量が気になるママもいるかもしれませんが、脳の発達に重要な栄養素のためしっかり摂取させましょう。

適切な調理方法と食材の下ごしらえ

せっかく栄養バランスの摂れた献立を考えても、調理方法や下ごしらえを間違ってしまうと食べなかったり、丸呑みしたりする原因となります。
正しい調理法や食材別の切り方を理解しましょう。

火の通りを確認する

子どもの消化器官はまだ未熟で、加熱不足は腹痛や嘔吐の原因となる可能性があるため注意してください。

特に、厚みのあるお肉は火の通りが確認しづらく、生焼けになりやすい食材です。
お肉の火の通りは、お箸や竹串などを刺して中から出てくる肉汁の色で確認できます。

  • 肉汁が透明:火が通っている
  • 肉汁が赤・ピンク:生焼け

火がしっかりと通っていることを確認して提供しましょう。

食材の切り方や下茹での工夫

子どもが食材を長時間口の中に入れていたり、口から出してしまう場合は大きさや固さが合っていない可能性があります。

軟らかく煮たり、食べやすい大きさに切るなど工夫してみましょう。
食材を下茹でする際は、水溶性ビタミンやミネラルが水に溶け出てしまい、半分程度失われます。
溶け出たビタミン・ミネラルも一緒に摂取できるスープにしたり、炒めたりして余すことなく摂取しましょう。

味付けの注意

味付けに関しては塩や砂糖の使用量を減らし、食材本来の甘みやうま味を生かして調理しましょう。
濃い味付けのものは塩分や糖分の摂り過ぎになるだけではなく、一度濃い味に慣れてしまうと薄味が味気なく食べなくなってしまうため注意が必要です。

塩分や砂糖の控えめな使用

塩や砂糖の使用量を控え、薄い味付けを心掛けることで塩分や糖分の摂り過ぎを避けられます。
大人と子どもでは1日の塩分摂取目標量や「おいしい」と感じる濃さが異なり、大人と同じ味付けではしょっぱいと感じる子供も少なくありません。

味付けは大人の半分を目安にしましょう。

自然な甘みや旨みを活かす

食材は元々、甘みやうま味を持っており調理方法によって増減します。
さつまいもや人参などの野菜は時間をかけて加熱すると甘さが倍増するため、ゆっくりと加熱しましょう。

煮物やスープなどの場合は沸騰させず、40~60℃の温度でコトコトと煮込むと甘みが増加します。

食事の環境と雰囲気作り

遊び盛りの子どもにとって、食事をする環境や雰囲気作りは大切です。
食事と遊びの区別をしっかりとつけさせるために、大人が進んで環境や雰囲気づくりをしてあげましょう。

食事の時間や場所の工夫

食事の時間にお腹が空くようにお菓子やジュースなどダラダラと食べたり飲んだりせず、外遊びを取り入れ十分に体を動かしましょう。

毎日同じ時間に食事をすると、おやつやお昼寝など食事以外の生活リズムが形成されやすくなります。1日3回の食事を軸に、生活リズムを整えましょう。

食事をする場所は遊ぶ場所とは分け、おもちゃは片付ける・テレビは消すなどして家族全員が落ち着いて座るのが理想的です。

ママは食事を始めてからもお皿を取りに行ったり、席を立ったりすることもあると思いますが、できるだけ席を立たずに済むように事前に準備しましょう。

食事中に大人が席を立つと、子どもも「ごはん中に席を立ってもいいもの」と認識してしまいます。
大人がお手本になり、食事のマナーを少しずつ教えてあげましょう。

食事を楽しむ雰囲気の醸成

幼児食になると大人と同じものが食べられるようになり、その喜びから食事への興味も増加してきます。
自分でスプーンやフォークを使い、失敗しながらも何度も挑戦する姿に成長を感じられるでしょう。

しかし、イヤイヤ期に入り食事を拒んだり、好き嫌いが激しくなったりしてくる時期でもあり、パパやママが食事の時間を苦痛に感じてしまうことも少なくありません。
子どもの集中力はまだ短く、食事と遊びの区別がうまくできないことを理解し、すぐに怒るのではなくお手本を見せたり上手に誘ったりして乗り越えましょう。

食事の時間に何度も怒られたり、周りの大人がイライラしたりして雰囲気が悪くなると、子どもは食事の時間自体を苦痛に感じてしまいます。楽しい雰囲気作りを心がけ、時間が取れる日は家族全員で食事をしてコミュニケーションを深めましょう。

おすすめの幼児食材

幼児食は大人の食事から取り分けられますが、できればもっと簡単に栄養価の高いご飯を作りたいのがママの本音です。
ここでは簡単に調理できる食材や、栄養価の高い食材を紹介します。

簡単に調理できる食材

そのまま食べられたり、カットされていたりする食材を使うことで簡単に調理でき、幼児食作りの負担を軽減できます。

幼児食作りにおすすめの食材を紹介します。

  • うどん
  • 冷凍のカット野菜
  • 缶詰・レトルト
  • 豆やたけのこなどの水煮
  • バナナ・チーズ・ヨーグルト・納豆などそのまま食べられるもの
  • 野菜フレーク
  • ホットケーキミックス

缶詰やレトルト、冷凍野菜、フレークなどは賞味期限が長く、買い置きすることで買い物の時間も削減できます。
簡単に調理できる食材を組み合わせて、幼児食作りの負担を軽減しましょう。

栄養価が高い食材

幼児食に入る時期には卒乳する子が多く食事からほとんどの栄養素を補給しますが、まだまだ食べる量も少なく、栄養価の高い食材を食べさせたいと思うママも多いでしょう。

以下の食材は栄養価が高く、不足しがちな栄養素を多く含むため積極的に取り入れましょう。

  • ツナ缶
  • かつお節
  • 海苔
  • ひじき
  • 高野豆腐
  • しらす

どの食材も日持ちする食材なのでストックして活用しましょう。

幼児食向けのおすすめグッズ

幼児食が始まったばかりのころは、うまくスプーンやフォークを使えなかったり、食べこぼしたりして服やテーブルを汚すことが多くあり、片付けが大変な時期です。
幼児食向けのおすすめグッズを紹介するのでぜひ、参考にしてください。

エプロン

手づかみ食べや自分でスプーンやフォークを使い始めると、食べこぼしで服が汚れるのでお食事エプロンを活用しましょう。

お食事エプロンは袖なし・袖あり・スモッグタイプなどさまざまな形状があり、素材の種類も豊富にあります。
年齢に応じて、エプロンの種類を選びましょう。

食事用ビブ

食事用ビブは食事専用のスタイのことで、布・ビニール・シリコン・ナイロン・ウエットスーツ素材などがあります。

素材別に特徴をまとめたので参考にしてください。

肌触りがよく、比較的嫌がられない布製のため濡れるシミになりやすい洗濯機可
ビニール
シリコン
水、汚れに強い撥水性があり、スープや汁気の多い食事をこぼしても安心布・ナイロンに比べ、硬い・重いものが多く嫌がる子どもも多い
ナイロン汚れに強い洗濯機可撥水性はないため水分に弱い
ウェットスーツ素材吸水性の表面が食べこぼしの水分を吸ってくれる防水性の中層で服が汚れるのを防ぐ

滑りにくい食器セット

まだうまく食器を使えないお子さんは食器をひっくり返してしまったり、落としたりすることも多いため滑りにくい食器セットがおすすめです。

お皿の底が吸盤になっておりテーブルにくっつくため、お皿をひっくり返す心配がありません。

手を汚さないスプーン・フォーク

離乳食中期ごろから始まった手づかみ食べですが、幼児食に入りスプーンやフォークを使えるようになってくると卒業するお子さんも増えてきます。

手づかみ食べは子どもの成長に重要な過程ですが、手や服が汚れてしまいストレスを感じるママも少なくありません。

スプーンやフォークの大きさや形状が合っていないと、うまく食べられずいつまでも手づかみ食べをする可能性があります。
持ち手が握りやすく、口に入れやすい大きさのものを選びましょう。

食事用のテーブルマット

子供用のテーブルマットは防水・耐油性があり、滑りにくい素材のものが多く使用するママも増加しています。

テーブルマットのふちが少し高くなっているため、水分の多い食事をこぼしても広がらず、片付けもしやすいのが特徴です。

食材を細かくするフードカッター

幼児食に移行すると大人と同じものが食べられるようになり、ご飯を取り分けることも多くなるためフードカッターを活用しましょう。
ケース付きのものや多機能タイプのものがあり、外食時でも子どもが食べやすいように簡単に小さくカットできます。

幼児食の成功のためのコツ

幼児食を成功させるコツは、移行時期をしっかりと見極め発達に合わせて栄養バランスのよい献立を考えてあげることです。幼児期は成長に必要な栄養素をしっかりと摂る必要があり、不足すると新型栄養失調になる可能性があります。
しかし、家事・育児・仕事に大忙しなママは、毎日栄養バランスのよい幼児食を作るのは大変ですよね。

そんな時は、ぜひ冷凍幼児食「mogumo」をご活用ください。
mogumoは管理栄養士監修の栄養満点の幼児食が自宅に届き、簡単にバランスのよい食事を提供できます。

「毎日栄養バランスを考えたごはんを作るのが大変!」「家事の負担が大きく子どもと楽しく食卓を囲めない」というママにおすすめです。
ぜひmogumoを取り入れ、お子さんと楽しい食事の時間をお過ごしください。

について詳しく見る
友松春奈

幼少期からの競技経験をもとに食べるもので体が作られることを実感し管理栄養士の資格を取得後、フィットネスクラブで勤務。
「気軽に頼れる管理栄養士」をモットーに寄り添った栄養指導で、実業団選手・アマチュア選手を中心に栄養サポート。セミナーや記事監修・合宿帯同などを現役アスリートをしながら行っている。

<取得資格>
柔道整復師
管理栄養士
スポーツ栄養医学指導士

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