「うちの子は好き嫌いが激しくて困る…」子どもの偏食は、多くの親が直面する悩みの一つ。「子どもの偏食は親の甘やかしが原因なのでは？」と思い悩むこともあるでしょう。しかし、偏食は親のしつけだけでなく、さまざまな原因があります。
本記事では、子どもの偏食の原因を探り、具体的な対策について解説します。親として、子どもの食事をどのようにサポートすれば良いのかを知るヒントを見つけてください。
偏食はなぜ起きる？まずは原因と特徴を理解しよう
子どもの偏食が激しいと心配になりますよね。子どもが特定の食材を嫌がり、バランスの取れた食事を取れない状況が続くと、健康や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
まずは、偏食の原因や特徴を理解しましょう。偏食の原因はさまざまですが、心理的な要因や遺伝的な要素、食感や味への過敏さなどが関係していることが多いです。
偏食の原因とは？
偏食の原因には、主に以下のようなものがあります。
- 心理的な要因
- 体質的な要因
- 食感や味への過敏さ
一つ目は、心理的な要因です。普段食べ慣れない食べ物への警戒心から特定の食材を嫌がるのです。新しい食材への不安感が強い場合は、料理の見た目や味付けを普段食べ慣れているものに変えてみると良いでしょう。
二つ目は、体質的な要素です。遺伝的に親が偏食だと、子どもも同じような食の好みを持つことがあります。アレルギー体質で食べられない場合もあるので、特定の食材を嫌がる場合には、体質に原因がある可能性もあります。
また、親の好き嫌いで食事が偏っていると、習慣として特定の食材を食べられなくなってしまう場合があります。
三つ目は、食感や味への過敏さです。子どもは硬いものやパサパサした食感の食べ物など、食べにくいものを嫌がる傾向があります。また、食感だけでなく味が問題となる場合もあります。
子どもは大人よりも味に敏感です。苦味や渋み、酸味の強い食べ物は本能的に避ける傾向があります。
偏食の子の特徴
偏食の子どもは、ある特定の食品に対する好き嫌いがはっきりしていて、しかも程度がひどいのが特徴です。新しい食材を試すのを嫌がったり、特定の食材だけを好みます。
また、食事の時間や食べる場所にこだわりがあり、食卓につくことを嫌がる場合もあります。
偏食が子どもに与える成長と健康への影響
偏食がひどく特定の食品しか食べない状態では、栄養のバランスが崩れやすく、成長・発育に必要な栄養素が不足しやすくなります。特に、成長期の子どもにはさまざまな栄養素が必要なので、栄養バランスを整えることは重要です。
例えば、野菜嫌いの子どもはビタミンやミネラルが不足しやすく、カルシウムを摂取しない子どもは骨の成長が妨げられることもあります。
偏食が続くと、成長に必要な栄養素自体が不足し、体の発育に影響を与える可能性があります。例えば、たんぱく質不足は筋肉や臓器の発育に影響を及ぼすでしょう。成長の遅れは、身体的な健康だけでなく、心理的にも影響を与えることがあります。
また、偏食による栄養不足は、脳の発育にも影響を与える可能性があります。特に、鉄分やオメガ3脂肪酸が不足すると、注意力や記憶力が低下する場合があるので注意が必要です。
そして、偏食が長期的に続くと、大人になってからの健康にも関ります。例えば、若い頃にカルシウム不足が続くと、将来的に骨粗鬆症のリスクが高まったり、不健康な食習慣が続くと、生活習慣病のリスクも高まるでしょう。
親の甘やかしは偏食に影響する？
「偏食は親の甘やかしが原因なのでは？」と思われることも多いです。心無い言葉をかけられた経験のある親も少なくありません。しかし、偏食の原因はさまざまで、必ずしも親の行動が直接的な原因となるわけではありません。
例えば、子どもが特定の食材を嫌がる理由が心理的なものであれば、無理強いすることは逆効果です。子どもが少しずつ偏食を克服できるように、適切なサポートをしてあげましょう。
何が「甘やかし」になる？
子どもが食べないからといって、毎日のように子どもが好む食材だけを食べさせるのは、わがままを助長し、「甘やかし」になります。3日に1回、1週間に1回でも良いので、苦手な食材に挑戦してみましょう。
偏食は親のせいではない！
子どもは成長の過程で、食の好みが変わることがあります。例えば、幼児期には新しい食べ物を拒否することがありますが、成長と共に拒否反応を示さなくなることが多いです。
また、子どもが特定の食べ物を拒否することは、自己主張の一環であることもあります。自分の意思や好みを表現しようとすることは、自我が芽生え始める幼児にとっては自然な行動です。これは親の育て方とは無関係と言えるでしょう。
発達障害の子どもにも見られる、「感覚過敏」がある場合には、食べ物の食感・温度・味・匂いなどに敏感に反応する場合があります。これもまた、親の責任とは言えません。
偏食は、心理的・体質的な要因や、感覚過敏など多岐にわたる要因が絡んでいるため、一概に「親のせいである」とは言えません。
子どもの偏食に悩むママ・パパの経験談
ここでは、子どもの偏食に悩むママ・パパの経験談を一部紹介します。同じ悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ご飯しか食べなかったという子どもの場合
「食べても食べなくてもパンや麺やパスタも出すようにし、食べなかったら食べないでいいくらいの覚悟で出していたら、食べるようになってきました。」
野菜を食べなかった子どもの場合
「時々友だち家族と一緒に食事会等を開きました。他の子が食べているのを見ると、「自分も！」という気持ちになるのか、積極的にいろいろなものを口にするようになりました。」
食事の環境を変えたり、親の気持ちの持ち方を変えるだけで偏食を改善できる例もあります。参考にしてみましょう。
子どもの偏食を改善するコツ
ここでは、子どもの偏食を改善するコツを紹介します。
苦手な食材は調理方法を工夫してみる
調理形態が合わなかったり、味付けが好みでないとが食べない原因になる場合があります。子どもの発育に合わせて、食べ物の大きさや固さ、味付けを工夫しましょう。
また、食品を単品として与えるのではなく、好きな食べ物の中に混ぜると効果的です。
楽しく食事ができる環境を作る
食事は家族そろって楽しい雰囲気で食べるよう意識してみましょう。例えば、お気に入りのキャラクターの食器をそろえたり、お弁当を作ってピクニックをすると、子どもが楽しめる食事空間を作ることができます。
無理強いせず少しずつ慣れさせていく
無理に食べさせようとすれば情緒的に不安定になるばかりでなく、食事をいやがる子どもになってしまいます。食べ物への興味を失ってしまうので、無理強いはせず、少しずつ慣れさせていきましょう。
少しでも食べられたら褒めてポジティブに進めていく
子どもは成長体験を積み重ねることで、食事に対して意欲的になります。少しでも食べられたら、「食べられてえらいね」など、たくさんほめましょう。
抱きしめて少し大げさにほめると、自分から食べようとする気持ちがより育ちやすくなりますよ。
「子どもの偏食は甘やかし？」と悩む親は多い！焦らずゆっくりと改善していこう！
子どもの偏食に悩む親は少なくありませんが、焦らずにゆっくりと改善していくことが大切です。親が適切なサポートをしながら、子どもが少しずつ偏食を克服できるように見守りましょう。
子どもの健康と成長を支えるために、無理強いせず、楽しく食事ができる環境を整えることが、偏食の改善につながりますよ。今回の記事を参考に、少しづつ取り組んでみましょう！
mogumoでは公式LINEにて無料相談を実施しています。子どもの偏食やそれ以外のお悩みについても承ります。子どもが喜ぶ幼児食レシピの情報も発信しておりますので、ぜひ下記からお気軽にご連絡ください。
について詳しく見る
インスタグラムでフォロー
