子どもたちが大好きなシチュー。シチューは肉や野菜・きのこなど、たくさんの具材を入れて煮込むとおいしくなる料理です。そのため、シチューは子どもの成長に必要な栄養素をバランスよく摂取できますよ。
幼児向けのシチューを作る際には、どんなルーを使うのか、市販のルーはどう使うのかなど悩むこともありますね。今回は、幼児食におすすめの市販品や手作りする場合のレシピ、シチュー作る際に気を付けたいことについて紹介します。
幼児食のシチューはメリットがいっぱい!
幼児食のメニューにシチューを取り入れると、たくさんのメリットがあります。ここでは、幼児食にシチューを取り入れるメリットについて解説します。
1品で主菜・副菜の役割を果たす
シチューは、肉や魚を使うことで主菜としての役割を果たすと同時に、野菜をたっぷり加えることで副菜の役割も担います。
例えば、鶏肉や豚肉を使ったシチューには、たんぱく質とビタミンが豊富に含まれています。また、じゃがいもやにんじんなどの根菜類を加えることで、ビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取も可能です。これにより、1品で栄養バランスの取れた食事になります。
きのこや野菜がたっぷり取れる
シチューは、きのこや野菜とも相性が抜群!たっぷり加えて量を確保することができます。特に、きのこ類を加えることで、ビタミンDや食物繊維が摂取できるのでおすすめ。
きのこやブロッコリー、カボチャなどの野菜は、幼児の成長に必要な栄養素を豊富に含んでおり、シチューに加えることで栄養バランスがさらに良くなります。
野菜が苦手な子どもでも、シチューに入れると食べられるようになる場合も多いですよ。子どもの野菜嫌いに悩んでいる方にもおすすめです。
添加物を避けたいならルーから手作り可能
市販のシチューのルーには、化学調味料や保存料のような添加物が含まれていることがあります。そのため、添加物を避けたい場合は、ルーを手作りするのがおすすめ。
手作りのルーは、バター・小麦粉・牛乳を使って簡単に作れます。さらに、自分で作ることで、塩分や脂質の調整も可能です。子どもの食事をより細かに調整したい場合、ルーを手作りしたシチューにしてみましょう。
市販品を使えば手軽に作れる
忙しいママやパパにとって、市販のシチューのルーは便利なアイテム。市販品を使えば、手軽においしいシチューが作れます。
最近では、添加物や塩分を控えた市販のルーもあり、健康面にも配慮したものが増えています。また、時間がないときには、市販の冷凍野菜を使うことで、さらに調理時間を短縮できますよ。
市販品を上手に使って、毎日の食事作りの負担を減らしましょう。
幼児食に使うシチューのルーの選び方
幼児向けのシチューのルーを選ぶ際には、気を付けるべきポイントがあります。特に、幼児の健康を考えると、塩分や添加物には敏感なので、適切なルーを選ぶことが重要です。
ここでは、選ぶ時の具体的なポイントについて解説します。
塩分・脂質・添加物をチェックする
シチューのルーを選ぶ際には、まず塩分や脂質の含有量をチェックしましょう。塩分が多すぎると、幼児の消化管や腎臓に負担がかかるため、できるだけ控えめになったものを選びます。
また、脂質が多いと消化管に負担がかかり、さらにカロリーも高くなりすぎる可能性があります。できるだけ、脂質の含有量が少ないものを選ぶのがおすすめです。
添加物についても、大人に問題はなくても幼児にとっては過剰になる場合があるので、できるだけ保存料や着色料が含まれていないものを選びましょう。
子ども用の商品を選ぶ
幼児向けのシチューのルーは、一般的に脂質・塩分・添加物の量に配慮された商品が多いです。消化管の機能がまだ未熟で、味覚も敏感な幼児にとって食べやすい味付けや栄養組成になっていますよ。
市販の商品を選ぶ際には、パッケージに「子ども向け」や「幼児用」と記載されている商品を選ぶと良いでしょう。
アレルギー表示を確認する
シチューのルーを購入する時は、アレルギー情報を確認しましょう。 特に、牛乳や小麦、大豆などにアレルギーがある場合、きちんと成分表示を確認することが大切です。
また、アレルギーに対応したルーも販売されているので、アレルギーがある子どもにも安心して与えることできます。
幼児食のシチューおすすめの市販品
「忙しい時に、シチューを手作りするのは大変」という場合には市販品を上手に使いましょう。栄養バランスが考えられていて手軽に調理できる市販品は、育児をサポートする強い味方です。ここでは、幼児食のシチューにおすすめの市販品を紹介します。
市販品|こどものためのクリームルウ。mini(竹林WB)
安全性にこだわって作られたシチュールー。たっぷりのミルクや野菜・ポーク・チキンをバランスよく配合し、クリーミーでコクのあるクリームルーで仕上げています。そのため、子どもでも食べやすい味付けです。
さらに、グラタンやドリア、クリームコロッケなど様々な料理に利用することができます。化学調味料を一切使用していないので、幼児にも安心して使用することができます。
特徴 | たっぷりのミルクと野菜、ポーク、チキンをバランスよく配合クリーミーでコクのあるクリームルウ 化学調味料不使用幼児から大人まで幅広く楽しめる |
原材料 | 動物油脂(牛脂、豚脂)、小麦粉、砂糖、クリームパウダー、ポークエキス、脱脂粉乳、食塩、チキンエキス、香辛料、ベジタブルパウダー、酵母エキス、バター(原材料の一部に、大豆を含む。) |
アレルゲン | 乳、小麦、牛肉、大豆、鶏肉、豚肉 |
商品ページ | https://takebayashiwb.co.jp/product/detail/27 |
市販品|お米と大豆のコーンシチュールウ(フレーク) 135g(創健社)
新潟県産米・北海道産コーン・国産大豆の粉末を使用したコーンシチュールー。油は有機べに花油を使用し、動物性原料を使用せずに植物素材のみで仕上げています。香料や酵母エキスも使用せず、野菜のうま味を活かしたやさしい味わいが特徴です。
また、調味料(アミノ酸)・香料・乳化剤・増粘剤のような添加物は不使用になっています。保存に便利なチャック付きパウチなのも使い勝手がよくおすすめです。
特徴 | 新潟県産米・北海道産コーン・国産大豆の粉末を使用動物性原料を使用せずに植物素材のみで仕上げている原料の25%が野菜香料、酵母エキスを使用せず、野菜のうま味をいかしたやさしい味わい調味料(アミノ酸)、香料、乳化剤、増粘剤不使用 |
原材料 | 植物油脂(パーム油(国内製造)、有機べに花油(アメリカ製造))、野菜粉末(とうもろこし粉末、玉ねぎ粉末、にんじん粉末、セロリ粉末)、米粉、大豆粉末、砂糖、食塩、白ワイン、昆布粉末、粉末醤油、香辛料、(一部に大豆・小麦を含む) |
アレルゲン | 小麦、大豆 |
商品ページ | https://sokensha.co.jp/products/product_detail/110745 |
mogumo「ほうれん草とコーンチキンのホワイトシチュー」
幼児食の冷凍宅配サービスmogumoでは、調理済みのレトルトシチューを取り扱っています。mogumoの「ほうれん草とコーンチキンのホワイトシチュー」では、ほうれん草・たまねぎ・コーン・鶏肉など、具材もたっぷり入っているのが特徴です。
管理栄養士の監修のもとに作られた商品で、幼児期に必要な栄養が補えるよう考えています。口コミでは、「子どもがパクパク食べた」、と好評価。
調理済み冷凍パックなので、温めるだけで食事の準備が完了します。
内容量 | 100g |
調理方法 | 湯煎の場合:冷凍パックのまま熱湯の中で、3分間程度温めてください。電子レンジの場合:冷凍パックのまま、500Wで約3分程度温めてください。 |
対象年齢 | 1歳6ヶ月頃〜 |
価格 | ・8食セット:1食あたり543円・12食セット:1食あたり525円・18食セット:1食あたり478円 ※送料はエリアによって異なります。詳細はこちらをご覧ください。 |
栄養素 | エネルギー137kcal、たんぱく質4.8g、脂質8.9g、炭水化物9.7g、食塩相当量1.0g(推定値) |
アレルゲン | 乳成分、小麦、鶏肉 |
【商品レビュー】
- 子どもたちは最初警戒していましたが、食べ始めるとあっという間になくなりました!私も一口食べましたが自分が作るシチューよりはるかにおいしかったです。
- ご飯の上にホワイトシチューをかけてとろけるチーズものせてトースターでチンしてドリアにして食べさせてます。めっちゃおいしいと言ってます。
- 「これ毎日食べたーい」と大絶賛でいつもより多めの量を完食。
引用:https://mogumo.jp/shop/products/MT-012より一部抜粋(リンクを添付)
幼児食のシチューおすすめレシピ
たまには、いつもと違うシチューを作りたいと思いませんか?
ここでは、子どもが食べやすい優しい味付けのシチューのレシピを紹介します。素材の甘味を生かしたものや、作りやすく、子どもが喜んで食べてくれるおすすめを揃えました。
ルーから手作り!かぼちゃときのこのシチュー
ほくほくの甘いかぼちゃと、きのこがたっぷり入ったクリームシチューのレシピです。きのこが苦手な子どもでも、シチューにすると食べてくれることがありますよ。
手軽に作れるので、ランチやディナー、誕生日などのイベントにもぴったり。シチューのとろりとした食感と、かぼちゃときのこの相性が抜群です。
【材料(2人分)】
- 鶏もも肉:150g
- かぼちゃ:300g
- しめじ:100g
- 玉ねぎ:60g
- 薄力粉:大さじ2杯
- 水:50ml
- 牛乳:300ml
- (A) コンソメ顆粒:小さじ1杯
- (A) 塩こしょう:小さじ1/4杯
- 有塩バター:20g
- パセリ (乾燥):適量
【作り方】
- かぼちゃの種とワタを取り除き、皮を剥いて一口大に切った後、耐熱ボウルに入れてラップをしてから600Wの電子レンジで5分加熱し、粗くつぶす。
- しめじは石づきを取り小房に分け、玉ねぎは1cm幅に切る。
- 鶏もも肉を一口大に切る。
- 中火で熱した鍋に有塩バターを溶かし、鶏もも肉を入れて焼く。
- 両面に焼き色がついたら、しめじと玉ねぎを加えて中火で炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら薄力粉を加えてさらに炒める。
- 粉っぽさがなくなったら、水、牛乳、(A) の調味料、かぼちゃを入れ、とろみが出るまで弱火で5分ほど煮込む。
- 器に盛り付け、パセリをふりかけて完成。
【コツ・ポイント】
- 調味料の加減はお好みで調整してください。
- しめじの代わりにエリンギやまいたけを使ってもおいしく作れます。
- 牛乳は沸騰させると分離することがあるので、火加減に注意してください。
- 電子レンジの機種や食材の状態によって加熱時間が変わる場合があります。様子を見ながら調整してください。
ルーを使わず簡単!濃厚トマトクリームシチュー
トマトが苦手な子どもでも、パクパク食べてくれるトマトクリームシチューを紹介します。家庭にある調味料で簡単に作れる、ルーを使わないレシピです。トマトジュースを加えることで、トマトの旨味が引き立つ濃厚なクリームシチューができ上がります。ぜひ試してみてください。
【材料(2人分)】
- 鶏もも肉:150g
- じゃがいも:60g
- にんじん:60g
- ブロッコリー:60g
- 玉ねぎ:30g
- (A) 有塩バター:15g
- (A) すりおろしニンニク:小さじ1/2杯
- 薄力粉:大さじ3杯
- 水:100ml
- トマトジュース(無塩):200ml
- (B) 牛乳:200ml
- (B) コンソメ顆粒:大さじ1杯
- (B) 粉チーズ:小さじ2杯
- (B) 塩:少々
- (B) 黒こしょう:少々
- パセリ(乾燥):適量
【作り方】
- じゃがいもの皮を剥き、芽を取って一口大に切る。
- にんじんの皮を剥き、5mm幅のいちょう切りにする。
- ブロッコリーは茎を切り落とし、小房に分ける。
- 玉ねぎは5mm幅に切る。
- 鶏もも肉は余分な脂肪を取り除き、一口大に切る。
- 耐熱ボウルにじゃがいもとにんじんを入れ、ラップをして600Wの電子レンジで3分半加熱する。
- 別の耐熱ボウルにブロッコリーを入れ、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。
- フライパンに(A)を入れて中火で熱し、香りが立ったら玉ねぎと鶏もも肉を加えて炒める。
- 鶏もも肉の色が変わったら薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒める。
- 水を加えて全体を混ぜ、とろみがついたらトマトジュースと加熱したじゃがいも、にんじんを加え、蓋をして中火で5分程煮込む。
- (B)を加えて混ぜ、弱火でとろみがつくまで加熱する。
- 器にシチューを盛り付け、ブロッコリーをのせ、パセリを散らして完成。
※ブロッコリーは仕上げにのせることで、色が鮮やかに保たれます。
参考:ルーを使わず簡単 濃厚トマトクリームシチュー|クラシル
白菜とさつまいもの豆乳クリームシチュー
やさしい甘みのさつまいもと、まろやかな豆乳の相性が抜群のクリームシチューを紹介します。甘味がおいしいさつまいもと一緒なら、野菜も食べやすくなりますよ。
白菜をバターで炒めることで、トロトロな食感が楽しめます。豆乳は分離しないよう、沸騰直前まで温めるのがポイントです。
【材料(2人分)】
- 白菜:250g
- さつまいも:150g
- にんじん:50g
- 鶏もも肉:100g
- 調製豆乳:400ml
- クリームシチュールー:40g
- 有塩バター:10g
- (トッピング)パセリ (乾燥):適量
【作り方】
- にんじんの皮をむき5mm幅のいちょう切りに、さつまいもは皮付きのまま5mm幅のいちょう切りにする。
- 白菜を白い部分と緑の部分に分け、白い部分は幅1cm、長さ3cm程に切り、緑の部分はざく切りにする。
- 鶏もも肉を一口大に切る。
- 耐熱ボウルにさつまいもとにんじんを入れ、ふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで4分程加熱する。
- 鍋を中火で熱し、有塩バターを溶かしてから鶏もも肉を炒める。
- 焼き色がついたら白菜の白い部分を加えてしんなりするまで炒め、続けて白菜の緑の部分を加えて炒める。
- 白菜がしんなりしたら、加熱したさつまいもとにんじん、調製豆乳を加える。
- 豆乳が沸騰直前まで温まったら、クリームシチュールーを入れてとろみがつくまで煮る。
- 器に盛り付け、パセリを散らして完成。
幼児食のシチューに関するよくある質問
幼児食のシチューを作る場合によくある質問をまとめました。気になることがある方は、参考にしてみてくださいね。
大人用のシチューのルーは使ってはいけないの?
大人用のシチューのルーは、幼児には適していない場合があります。大人用の市販のルーには塩分や脂肪分が多く含まれているため、小さな子どもには体に負担がかかることがあるのです。
また、化学調味料や添加物が含まれていることもあり、1食で食べる量や、メニューに取り入れる頻度に配慮しましょう。気になる場合は、薄味に調整したり、「幼児用」のシチューのルー・自家製のホワイトソースを使ったりすると安心です。
乳アレルギーがある場合のシチューはどうすればよい?
乳アレルギーがある場合でも、豆乳やアーモンドミルクなどで置き換えておいしいシチューを作ることができます。
植物性ミルクは、乳製品にアレルギーがあっても使用でき、かつビタミン・ミネラルを多く含み栄養価が高いのも特長です。クリームシチューのようなとろみを出すなら、米粉や片栗粉を使うとよいでしょう。
シチューは冷凍保存できる?
シチューは冷凍保存が可能です。目安は2週間なので、それまでに食べきれるようにしましょう。ただし、一部の食品は冷凍には不向きなので注意しましょう。
例えば、じゃがいもやにんじんを冷凍保存する際には、水分が抜けてスポンジ状になり食感が損なわれる可能性があります。
特に、じゃがいもはシャリシャリの食感が失われるため、形がなくなるまでつぶす、あるいは取り除いてから冷凍保存するとよいでしょう。にんじんも同様につぶすか、小さく切って保存すると食感が気にならずにおいしく食べることができますよ。
解凍する場合は、しっかり再加熱してから食べましょう。常温での自然解凍は雑菌が繁殖する可能性があるため、必ず避けてください。また、自然解凍すると余分な水分が出て食材が傷んだり、味が薄くなる可能性もあります。電子レンジや鍋に移して温め直してから食べましょう。あらかじめ電子レンジ対応可能な容器で冷凍保存しておくと便利です。
幼児食にシチューを取り入れてみよう!
シチューは、さまざまな食材と相性が良く栄養バランスを整えやすいため、幼児食におすすめです。味付けも工夫次第で子どもの好みに調整できます。特に寒い季節には、シチューが体を温めてくれるので、子どもの食事にぴったりです。初めてシチューを取り入れる際には、アレルギーの有無や食材の好き嫌いに注意しながら、少しずつ試してみてくださいね。
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