「鬼は外、福は内」でお馴染みの節分。節分は日本の伝統的な行事で、保育園でも豆まきや、行事食として鬼にちなんだ食事が提供されます。
小さな子どもがいる家庭では、節分をより特別な日にするために、子どもでも楽しめる食事や遊びを取り入れるのが良いでしょう。
本記事では、節分を子どもと一緒に楽しむためのレシピや過ごし方をご紹介します。
節分とは?幼児も楽しめる節分
節分は、邪気を払い福を呼び込むために豆まきを行い、恵方巻きを食べることで、新たな年の幸運を願う日です。
2月3日は節分というイメージが強いかと思いますが、実は2月3日が節分とは限らないということをご存知でしょうか?
本章では、節分という言葉の由来に触れ、節分を子どもと一緒に楽しみながら学ぶ方法を紹介します。
節分の由来と文化
「節分」とは、本来は季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉でした。しかし、時が経つにつれて、1年の始まりとされる「立春」の前日のみを節分と呼ぶようになったのです。
昔から季節の変わり目には悪い気が入りやすいと考えられ、節分には悪いものを追い出し、一年の無病息災を祈る儀式が行われてきました。
そして、いつからか「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをしたり、その年の恵方を向いて恵方巻きを食べたり、イワシを飾ったりする節分の行事として定着していったのです。
幼児向け節分の過ごし方
子どもにとって節分は、日本の文化を楽しく学ぶいい機会です。
節分を言葉で説明するのは難しいので、子どもでも理解しやすいように節分に関する絵本を読み聞かせたり、節分にちなんだゲームをしたりすると、楽しみながら学ぶことができます。
他には、カラフルな紙で鬼のお面を作って家族で一緒に鬼役をするのもいいですし、節分メニューを一緒に作るのも食育に繋がるのでおすすめです。
節分の豆は幼児でも食べられる?
節分の豆は、基本的に炒った豆を使用し、年の数だけ食べると体が丈夫になると言われています。しかし、子どもの場合は窒息のリスクがあるため、豆の代わりに大きさや硬さが適切な食品を選ばなければなりません。
子ども用には、柔らかく煮た豆や豆の形をしたお菓子などを用意すると良いでしょう。
幼児が楽しめる節分レシピ5選
節分には、子どもが喜ぶ美味しいレシピがたくさんあります。
子どもにお手伝いさせると時間や手間がかかり、普段からお手伝いをさせるのは難しいですが、行事食の時だけでも一緒に作る時間を確保できるといいですね。
ここでは、子どもでも食べやすい節分レシピを5つご紹介します。
恵方巻
恵方巻は節分に食べる太巻き寿司で、その年の恵方を向いて無言で食べるのが伝統です。子ども向けには、小さく切ったり、具材をシンプルにして細巻きにしたりすると良いでしょう。このレシピは、細巻きが2本できるレシピになっています。
【材料】(2人分)
- 温かいご飯…1合
- 焼きのり…2枚(半分に切って4枚にしておく)
- すりごま…大さじ1
☆中の具材
- ほうれん草…50g(茹でて水気を切っておく)
- ハム…30g
- コーン…20g
- ごま油…小さじ1
- しょうゆ…小さじ1
- 砂糖…小さじ1/2
【作り方】
- 下茹でしたほうれん草は細かく刻み、、ハムは1センチ角にカットしておく
- フライパンにごま油を熱し、ハム、コーン、ほうれん草を入れ1分程度炒め、しょうゆと砂糖を入れさらに1分程度炒める
- ボウルに温かいご飯、すりごまを入れ混ぜ合わせる
- まな板にラップを敷き、その上に焼きのり(ざらざらした面が上になるように)を置く
- 焼きのりの上にごはんを1/4のせ、奥を1センチ程度残して均一に広げる
- ご飯の中央に2で作った具材をのせ、手前からラップごと巻いていく
- のりがなじむまで少しおき、食べやすい大きさにカットして完成
のりにごはんを広げる際、手前と奥のふちの部分を少し高くしておくときれいに巻きやすいです。
のりが噛み切りにくい場合はフォークで刺してあげると、噛み切りやすくなります。
参照:【子ども節分恵方巻きレシピ】ツナとコーンの細巻き!卵なし生魚なしすし飯なし|管理栄養士namiのレシピブログ
ミニ恵方ロール
ロールケーキは、恵方巻きのような見た目で節分のおやつにぴったりです。今回は、オーブンは使用せず、卵焼き器を使って簡単にミニロールケーキを作るレシピを紹介します。
好きなフルーツで中身を変えてアレンジして作ってみてください。
【材料】(2人分)
(ロールケーキ生地)
- ホットケーキミックス…40g
- 卵…2個
- 砂糖…大さじ2
- 牛乳…大さじ2
- サラダ油…適量
(具材)
- ヨーグルト
- バナナ…大きめ1本
【作り方】
- ボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えたら、もったりするまでハンドミキサーで混ぜる
- 1に牛乳を加えて軽く混ぜ、ホットケーキミックスをふるいながら加えて、ゴムベラなどを使いさっくり混ぜる
- 卵焼き器にサラダ油を薄く伸ばして熱する
- 生地の半分を流し入れ、蓋をして火が通るまで、約5分間ごく弱火で焼く
- 粗熱をとった生地に水を切ったヨーグルトを塗り、バナナを乗せて生地を巻く
- ラップで包んで冷蔵庫で1時間ほど寝かせる
- 1.5センチの幅にカットして完成
火加減はごく弱火でゆっくり焼くのがポイントで、蓋がない場合はアルミホイルで代用できます。
参照:卵焼き器で作れる♪ ミニ恵方ロールのレシピ動画・作り方 | DELISH KITCHEN
オムライス風巻き寿司
子どもが大好きなオムライスの具材を使った、子ども向けの巻き寿司です。ケチャップライスはぽろぽろと崩れやすいので、具材を小さく切り、しっかり巻いて、食べやすいサイズにカットすることがポイントです。
このレシピは巻き寿司2本分のレシピになっています。
【材料】(2人分)
- 温かいご飯…1合
- ウインナー…3本
- 玉ねぎ…1/2個
- 塩こしょう…適量
- ケチャップ…大さじ3
- バター…5g
- 卵…2個
- 牛乳…大さじ2
- 片栗粉…小さじ1
【作り方】
- ウインナーは縦半分に切り、さらに縦半分に切って、それを5ミリ角のサイコロ状に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
- 牛乳に片栗粉を加えて混ぜ合わせ、卵を溶いたものとあわせ卵液をつくる。薄くバターをしいたフライパンに、卵液を半分流し込み薄焼き卵を作る
- フライパンをペーパー等で拭き取り、ウインナー、玉ねぎを炒めて、塩こしょうとケチャップで味をつける
- ご飯を加え、ムラなく炒め合わせケチャップライスを作る
- 巻きすにラップを敷き、2で作った薄焼き卵をのせ、その上にケチャップライスを載せる
- 奥2センチ程度あけ、全体に広げ、巻いていく
- 食べやすい大きさにカットして完成
巻きすがない場合はラップだけでもできますが、やけどしないようケチャップライスを軽く冷ましてから巻くようにしましょう。
鬼のご飯
鬼をテーマにしたキャラクターご飯です。赤や緑の野菜を使って鬼の顔を作ると、見た目も楽しく、栄養もバランス良く摂ることができます。
【材料】(2人分)
- 温かいご飯…1合
- 納豆…1パック
- グリーンピース…2粒
- にんじん…少々
- のり…少々
- ケチャップ…少々
【作り方】
- 茶碗に温かいご飯を平らに盛り付けます。
- 1/2パック分の納豆を、茶碗の上半分程度にのせます
- 柔らかく煮たにんじんを三角にカットし、鬼のつのを作ります
- グリーンピース、のり、ケチャップで、鬼の目、口、鼻、ほっぺたなどを作り完成
子どもと一緒に鬼の顔作りをすることで、苦手な野菜も食べてくれるかもしれません。ぜひ一緒に楽しみながら作ってみてください。グリーンピースは枝豆でも代用できます。
鬼のクッキー
節分にちなんで鬼の形をしたデコレーションクッキーです。子どもと一緒に作って、節分の思い出にしましょう。さまざまな顔の鬼を描いて、個性豊かなクッキーを作ってみてください。
【材料】(2人分)
- 米粉…70g
- きな粉…10g
- 無塩バター…30g
- はちみつ…30g
- デコレーション用チョコペン
【作り方】
- 無塩バターを常温にもどし、ボウルに入れ、ゴムベラで滑らかにする
- 1のボウルにはちみつを加え、よく混ぜたら、米粉ときな粉を加える
- 軽く混ぜ、ポロポロになったらビニール袋にうつし、手でこねるようにまとめる(手の熱でバターが溶け綺麗にまとまります)
- 袋の上から麺棒で薄く伸ばし、冷蔵庫で30分冷やし固めます
- 固まった生地を袋から出し、丸型で型抜きをする。周りの余った生地を包丁で小さい三角形に切り、鬼のつの部分を作る
- クッキングシートをしいた天板に並べ、170度のオーブンで10分程度焼く
- クッキーが焼き上がったら、チョコペンで鬼の頭の部分をくるくると描いて固まる前に鬼のつのを乗せる
- 最後に鬼の顔をチョコペンで描いて完成
小麦、卵不使用なので、安心して食べることができるレシピになっています。
参照:節分に!鬼さんクッキー by さよ|米粉.グルテンフリー🌾 | クラシル
幼児と一緒に楽しむ節分の過ごし方
節分は日本の伝統行事の一つで、豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりすることが一般的です。
ここでは、節分をもっと楽しくするための、幼児期の子どもがいるご家庭でのおすすめの過ごし方を紹介していきます。
鬼役で遊ぼう!節分の伝統的な鬼や福の役割遊び
節分での豆まきは、子どもたちにとって大きな楽しみの一つです。家族で鬼役を決め、お面を作ったり衣装を着たりして、鬼と福の役割遊びをすることで、節分の意味を学びながら盛り上がることができます。
子どもたちが鬼役になることは、節分の意味をより深く理解することにつながるでしょう。
手作り恵方巻きで楽しむ節分料理
恵方巻きは節分の代表的な食べ物です。家族で一緒に恵方巻きを手作りすることで、料理の楽しさを共有しながら、節分の風習に触れることができます。
食卓にさまざまな食材を並べ、子どもたちが好きな具材を選んで作れる恵方巻きパーティをしても楽しい思い出になりますね。
自分だけの節分豆入れを作ろう
節分の豆まきに欠かせないのが豆を入れる「升」です。そこで、升の代わりになる自分だけのオリジナルの豆入れを作って楽しみましょう。紙コップや空の牛乳パックに折り紙を貼り付けたり、直接絵を描いたり、自分で作ることで節分がより楽しくなるはずです。
また、節分が終わっても、小物入れとして使えるのでおすすめの手作り遊びです。
幼児食を工夫して節分を子どもと楽しもう
節分は、子どもにとって楽しく学びの多い行事です。節分の由来を理解することから始め、伝統的な食事や遊びを通じて、日本の伝統行事を家族で楽しみましょう。
子どもの成長に適した食材やアクティビティを取り入れることで、安全かつ楽しい節分を過ごすことができます。
子どもたちと一緒に節分の準備をして、素敵な思い出を作りましょう。
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