大人と一緒に食べられる幼児食レシピ5選!一緒にご飯を楽しめる味付けも紹介

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離乳食が完了した後の幼児期の食事は、子どもの成長や味覚の形成にとって大切です。そのため、幼児の成長に合わせた栄養バランスや味付けなどに配慮する必要があります。しかし、忙しい日々の中、子どもと大人用の食事を分けて準備するのは大変ですよね。

この記事では、大人と一緒に食べられる幼児食のレシピを5つ紹介します。栄養バランスの整った食事が手間なく簡単に作れるので、ぜひ参考にしてくださいね!

幼児が大人と同じ食事を始めるタイミング

幼児が大人と同じ食事を始めるタイミングは、離乳食が完了する1歳以降からが目安と言われています。歯が生え揃い、固形物をしっかり咀嚼できることが1つの基準です。しかし、子どもの成長には個人差があるので、無理に目安を守る必要はありません。子どもの成長に合わせて、大人と同じ食事にチャレンジしてみましょう。

ただし、食事の量や形態・味付けには配慮する必要があります。大人と同じ食事が食べられるといっても、幼児期はまだまだ成長途中です。大きすぎる食材は噛み切れなかったり、丸飲みしてしまう可能性が高いため、食べやすい大きさにカットしましょう。
また、味覚形成の時期でもあるので、濃い味付けになり過ぎないよう注意が必要です。

幼児の食事と大人の食事

ここでは、幼児の食事と大人の食事の違いについて解説します。大人と一緒に食べられる幼児食を準備する場合の注意点にもなるので、しっかりと覚えておきましょう。

栄養素のバランスの重要性

幼児期は体の成長が著しい時期です。そのため、食事の栄養バランスには配慮が必要です。とくに、体を構成する「たんぱく質」「カルシウム」「鉄分」などの栄養素は、意識して取り入れるようにしましょう。

食事を作る際には大人の食事をベースにして、子どもに必要な栄養素を含む食材を組み合わせるのがおすすめです。

例えば、野菜の量や種類を増やしたり、乳製品を取り入れたりすることで、簡単に栄養バランスを整えることができますよ。

幼児に適した食事と大人の食事の違い

幼児期の子どもは、大人と同じ食事が食べられるようになったとはいえ、噛む力や消化機能はまだまだ未熟です。ベースが大人と同じ食材・調理法でも、子どもに合わせて一部配慮する必要があります。

例えば「硬すぎるもの」「大きすぎるもの」は食べづらさや、喉に詰まってしまう危険性があります。そのため、野菜のような食材であれば柔らかくなるよう少し長めに加熱をしたり、食べやすい大きさにカットしたりと工夫が必要です。

また、消化機能も大人と比べて未熟なため「刺激の強いもの」「衛生面が気になる生もの」は控えましょう。

味覚も発達途中なので、食材の旨味を活かして味が濃くなり過ぎないよう配慮するのも大切です。

幼児と大人で同じ食事を取る際の注意点

幼児と大人の食事を一緒にするときには「食材」「調理法」で注意点があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

食材選びで気をつけるべきこと

まずは、食材選びで気をつけるべきことです。中には、体調不良や命にかかわるリスクもあるため、しっかり覚えておきましょう。

アレルギー物質の管理

幼児期は、アレルギー反応が出やすい時期です。とくに重篤度・症例数が多い特定原材料といわれている、「卵」「乳」「落花生(ピーナッツ)」「小麦」「そば」「えび」「かに」「くるみ」には、注意が必要です。

子どもに食物アレルギーがある場合、間違えて混入しないようとくに注意しましょう。食物アレルギーは、アナフィラキシーショックのような命に係わる症状を引き起こす可能性もあります。調味料や加工食品を使用する場合は、パッケージに記載のある食品表示をチェックしてから使用しましょう。

参考:加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック(消費者庁)

食材の新鮮さと品質

食材の新鮮さと品質は、衛生面に関わります。幼児期の子どもは、免疫機能が大人ほど発達していないため、不衛生な食品を食べると食中毒や体調不良を引き起こす可能性が高いです。

とくに食中毒の場合、下痢や嘔吐のような消化器症状がでるため、脱水や栄養失調を引き起こしてしまい、病院で治療が必要となるケースも出てくるでしょう。

そうならないために、食材を購入する場合は賞味期限や消費期限だけでなく、鮮度や品質を目視でもチェックして、新鮮なものを選ぶよう注意することが大切です。

また、購入した生鮮食品は冷蔵庫・冷凍庫など適切な場所で保管し、できるだけ早めに消費するよう心掛けましょう。

幼児食における食材については別の記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ下記の記事もチェックしてみてください。

調理法の工夫

続いて、調理法の工夫について紹介します。調理法では主に「味付け」「食材のカット方法」に注意しましょう。

味付けの調整

味付けをする場合、大人がおいしいと感じるよりも少し薄めを心掛けましょう。幼児期の子どもは、味覚も発達途中です。濃い味に慣れてしまうと、味覚が鈍感になってしまう可能性が高いです。

調理する際は、食材そのものの旨味を活かすため、調味料は控えめにするのがコツです。

大人と一緒に食べられる食事にする場合、用意している調味料をすべて入れきる前に、子どもの分だけ取り分けると良いでしょう。料理によっては、食べるときに大人だけしょう油やケチャップなどをかけて、味を調えるのもおすすめです。

適切な食材のカット方法

食材の大きさは、子どもが食べやすいサイズ感にカットしましょう。大きさの目安は、子どもがスプーンですくいやすく、口に入れたときに咀嚼しやすいサイズ感です。

調理で食材を柔らかく仕上げたい場合は、下処理のときにカットすれば熱が通りやすくなります。

加熱すると崩れやすい芋のような食材は、料理が仕上がってからサイズ感を調整しましょう。食事の見栄えは、食欲をそそるためのアクセントです。子どもが進んで食事を食べたくなるよう、見た目を整えることも大切ですよ。

幼児にも安全で大人も楽しめるレシピ5選

ここでは、幼児も安全で大人も楽しめるおすすめレシピを5つ紹介します。手軽に作れて栄養バランスも整ったレシピを厳選したので、ぜひお試しください。

1.ふわふわ野菜オムレツ

たんぱく質と一緒に野菜もたっぷり補える野菜のオムレツです。バターを使うことで風味が良くなり、薄味でもおいしく食べられますよ。大人にとって味付けが物足りない場合は、食べるときにお好みの調味料をかけて調整しましょう。

【材料 子ども1~2食分】

  • 卵 1~2個
  • ほうれん草 2枚
  • にんじん 1/4本
  • 玉ねぎ 1/8個
  • 牛乳 大さじ1杯
  • 塩 少々
  • バター 少々

【作り方】

  1. 野菜をみじん切りにして、
  2. 卵をボールに割り入れて、牛乳・塩を加える
  3. 1.の野菜と2.の卵を混ぜ合わせる
  4. 熱したフライパンにバターを引き、3.を焼く
  5. 卵に火が通ったら完成 

※卵はアレルギー反応が出やすいため、しっかりと加熱する

2.白身魚のパン粉焼き

繋ぎにマヨネーズを使うことで、手軽にコクのある味付けに仕上がりますよ。大人用はパン粉に刻みにんにく・オレガノのような香草を加えると風味が良くなります。人参は型抜きで星型にしてもかわいく仕上がるので、ぜひお試しください。

【材料(1人前)】

  • 白身魚(タラやカレイなど) 1切れ
  • パン粉 大さじ1杯
  • オリーブオイル 適量
  • マヨネーズ 適量
  • ブロッコリー 小房4~5個
  • 人参 1/4本
  • 塩 適量

【作り方】

  1. 白身魚はキッチンペーパーで水気を拭き取る
  2. パン粉にオリーブオイルを数滴混ぜ合わせる
  3. 1.の片面にマヨネーズを薄く塗る
  4. 3.に2.のパン粉をまぶして軽く抑える
  5. 200度に温めたオーブンで15~20分焼く
  6. ブロッコリー・人参を一口サイズにカットする
  7. お湯を沸かし、塩を加え6.を入れてボイル野菜を作る(添え)
  8. 5.の白身魚と7.のボイル野菜を盛りつけて完成

3.豆腐グラタン

豆腐はたんぱく質だけでなく、カルシウムも豊富です。また、木綿豆腐を使うことで水切りの時短になります。ベーコンの旨味やバターの風味・コクがでるので、薄味でもおいしく食べられますよ。お好みでじゃがいもや他の野菜を加えるのもおすすめです。

【材料 子ども1~2人前)】

  • 木綿豆腐 1/2丁
  • ブロッコリー 5~6房
  • しめじ 10本前後
  • 玉ねぎ 1/8個
  • ベーコン 1枚
  • 牛乳 100ml
  • 小麦粉 大さじ1
  • バター 大さじ½
  • 塩 少々
  • スライスチーズ 1枚
  • パン粉 少々
  • 乾燥パセリ 少々(なしでもOK)

【作り方】

  1. 豆腐は水切りをし、フォークの裏で粗く潰しておく
  2. 玉ねぎは薄切りにし、ベーコンは1cm幅にカットする
  3. ブロッコリーは軽くボイルしておく
  4. フライパンにバターを溶かし、2.としめじを炒める
  5. 4.に小麦粉を加えて炒め、牛乳を少しずつ加えながらホワイトソースを作る
  6. 5.のソースに塩を加え味を調える
  7. 耐熱容器に豆腐・ブロッコリーを並べる
  8. 7.に6.で作ったホワイトソースをかけ、スライスチーズ・パン粉・乾燥パセリをのせる
  9. 200度に温めたオーブンで、15-20分ほど焼き、チーズに焼き色がつくまで焼いて完成

4.じゃこと青菜の混ぜご飯

ちりめんじゃこの塩気があるので、調味料が控えめでもおいしく食べられます。より薄味にしたいのであれば、しょう油・みりんを少なくしてもOK。また、たんぱく質だけでなく、カルシウム・鉄やその他ミネラル・ビタミン類もまとめて摂れるのもポイントです。大人が味付けを物足りなく感じる場合は、仕上げに塩を少々加えましょう。

【材料 子ども1~2人前)】

  • 炊いたご飯 0.5合分(お茶碗軽く1杯)
  • ちりめんじゃこ 大さじ1杯
  • 小松菜(ほうれん草でもOK)2枚束
  • にんじん 1/8本
  • 白ごま 小さじ1/2杯
  • 薄口しょうゆ 小さじ1/2杯
  • みりん 小さじ1/2杯
  • ごま油 少々

【作り方】

  1. 小松菜を茹でて水気を絞り、細かく刻む
  2. にんじんはみじん切りにしてから、軽く茹で水気を切っておく
  3. フライパンでちりめんじゃこを軽く炒り、カリカリにする
  4. 別のボウルでしょうゆ・みりん・ごま油を混ぜ合わせておく
  5. 炊いたご飯に3で炒ったじゃこ、小松菜、にんじんを加える
  6. 4で作ったタレを加え、全体を優しく混ぜる
  7. 最後に白ごまをふりかけ、さらに混ぜる

5.野菜たっぷりミネストローネ

冷凍ミックスベジタブルを使用することで、野菜の下処理が不要になります。ミニトマトは大きさに合わせて、食べやすい大きさにカットしましょう。ツナやひき肉などを入れて、たんぱく質源を補えば、メインディッシュにすもなりおすすめです。

【材料 子ども1~2人前)】

  • 冷凍ミックスベジタブル 1/4カップ
  • ミニトマト 3個
  • コンソメキューブ 1/4個
  • 水 120~140ml
  • ショートパスタ(星型やアルファベットなど) 大さじ1
  • オリーブオイル 少々
  • 塩 少々※適宜

【作り方】

  1. 小鍋にオリーブオイルを入れ、冷凍ミックスベジタブルを加え、軽く炒める
    ※食材が硬くならないよう弱火推奨
  2. 水を加え、コンソメキューブを入れて溶かす
  3. ミニトマトを1/4の櫛切りにカットし、2.に加えてそのまま5分ほど煮込む
  4. ショートパスタを加え、パッケージの表示時間を目安に煮込む
  5. 味を確認し、必要であれば塩を少々加えて調える

幼児食のレシピを大人向けにアレンジするコツ

幼児食のレシピを大人向けにアレンジする場合、「調味料を足す」「ボリュームを増やす」など工夫してみましょう。

幼児食のレシピは、子ども向けなので大人にとっては味が薄かったり、ボリュームが不足したりするケースが多いです。そのため、子ども用に仕上げた後、大人の分だけ取り分けて調味料を加えると良いでしょう。ハンバーグやオムレツなど、料理によっては後から好みの調味料をかけるのもおすすめです。

また、幼児食のレシピは、子どもが咀嚼しやすいよう仕上がりが柔らかいケースもあるため、場合によっては加熱時間や食材を大きめにカットするなど調整してみましょう。

大人と一緒のご飯で子どもも楽しく嬉しいご飯の時間を!

子どもが離乳食から幼児食へ移行すると、大人と一緒のご飯でも食べられるようになります。ただし、まだまだ発達途中の子どもには「味付け」「食材の大きさ」「栄養バランス」に配慮する必要があります。

基本的には同じ食事で問題ありませんが、仕上げのひと手間・食材の組み合わせ方・調味料の調整など、工夫するよう心掛けましょう。

食事の準備を効率化することで、忙しい日々の中でも時間にゆとりを持つことができますよ。時間と心に余裕を持って、子どもと一緒に楽しいご飯のときを過ごしてくださいね。

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