幼児食にぴったりのパスタ料理。しかし、初めは「大人と同じように作って良いの?」「幼児用に気をつけるポイントは?」と迷ってしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。
この記事では、幼児向けのパスタレシピの分量や注意点、おいしく作るコツを紹介します。子どもの健康を考えた調理法や、食べやすく工夫する方法など、実践的なアドバイスまで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
幼児食にパスタを取り入れるときの注意点
幼児食にパスタを取り入れる際には、以下のポイントに注意して調理をしましょう。ちょっとした事に気をつけるだけで、子どもが食べやすくなり、おいしさや安全にも繋がります。
食べやすい長さにしてから茹でる
幼児には長いパスタは食べづらいため、月齢に合わせて短くすることが必要です。乾麺の状態でパスタを3分の1の長さに折ってから茹でると、茹で時間が短縮されるだけでなく、小さな鍋でも調理が可能になりますよ。
パスタをもっと細かくしたい場合は、ビニール袋に入れて手で折る方法が簡単でおすすめです。
パスタのかたさに注意する
幼児食のパスタのかたさには注意が必要です。幼児はまだ歯や顎が完全に発達していないため、大人と同じかたさのパスタでは食べにくく、喉に詰まるリスクがあります。
パスタをゆでる際は、パッケージに表示されたゆで時間より1分長めにゆでることがポイントです。また、大人用と一緒に調理する場合は、幼児用のパスタを別鍋に分けて柔らかく仕上げてもいいでしょう。柔らかいパスタは、ソースに絡めるとさらに食べやすくなりますよ。
濃い味にならないよう確認する
幼児食にパスタを取り入れる際には、子どもの繊細な味覚に合わせて薄味を意識することが大切です。ソースは素材の味やうまみを活かしたシンプルな味付けで、塩や砂糖は控えめにしましょう。
調理後には、濃い味つけになっていないか確認してみてくださいね。パスタをゆでる際にも、お湯には塩を加えずにゆでましょう。
量を調整して与える
一般的なパスタレシピには1人前=100gと記載されていることが多いですが、これは成人女性の目安量です。成人男性だと150〜200g・子どもは80gですが、幼児の場合は、その半分の40gから試してみましょう。
幼児期は、身体の大きさや食の好み、食欲なども個人差があるので、子どもの様子に合わせて都度食べられるくらいの量に調節してあげてくださいね。
小麦アレルギーの場合は避ける
子どもが小麦アレルギーを持っている場合は、パスタは避けてください。小麦粉を原料とするパスタは、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
しかし、最近では米粉やそば粉・グルテンフリーのパスタなど、アレルギー対応の食材が豊富にあります。これらを使えば、安心しておいしいパスタ料理を楽しめますよ。
まずは医師に相談をしてから試してみましょう。
幼児食のパスタをおいしく茹でるコツ
柔らかめの食感を好む幼児用のパスタは、袋に記載されている表示時間より1分長くゆでることがおすすめです。
大人用と一緒に作る時には、表示時間通りにゆでた後、子どもの分だけ別の鍋に移して、ゆで汁やパスタソースと一緒に煮込むと、幼児でも安心して食べられる柔らかさになりますよ。
幼児食におすすめのパスタレシピ
ここでは、幼児食におすすめのパスタレシピを紹介します。子どもが食べやすい味付けや、成長期に必要な栄養素が補えるレシピを集めたので、ぜひ参考にしてくださいね。
スパゲティナポリタン
パスタをゆでている間に具材を切り、炒めて味付けまでしておくとスムーズに作れます。定番のベーコンもおいしいですが、豚肉を使って脂質や塩分を減らした子どもにぴったりのレシピです。
ケチャップの酸味が気になる時は、砂糖を少し入れるとまろやかになりますよ。具材の苦手な子どもには、野菜を星や花の型で抜くなど見た目が楽しくなるよう工夫してみましょう。
【材料 幼児2人分】
- パスタ:80g
- 豚肉(ロース):40g
- 玉ねぎ:中4/1個
- にんじん:中1.5cm
- ピーマン:中1/2個
- 油:少量
- ケチャップ:小さじ1/4杯
- 塩:少量
【下ごしらえ】
- 小鍋に水を入れ、火にかける。
- 玉ねぎ、にんじん、ピーマン、豚肉を、子どもが食べやすいよう一口大に切っておく。
【作り方】
- 小鍋のお湯が沸騰したら、パスタを3分の1の長さに折って入れ、規定のゆで時間+1分間ゆでる。
- フライパンに油を入れて温まったら、切っておいた玉ねぎを入れて炒める。
- 玉ねぎがしんなりしてきたら豚肉を入れ、色が変わったらにんじん、ピーマンの順に炒めていく。
- 全体的に炒められたら、ケチャップと塩を入れてよく混ぜる。
- 茹で上がったパスタをザルにあけ、サッと湯切りをして4のフライパンに入れる。
- 具材とパスタがよくからんだら、できあがり。
※パスタの長さやゆで時間、具材の量は、子どもに合わせて調整してください。
※塩やケチャップの入れすぎには注意してください。大人にとっての薄味が子どもにはちょうど良いです。
和風ツナスパゲティ
ツナの旨みで野菜がおいしく食べられるレシピです。しょうゆベースで和風の味付けなので、焼きのりと相性ぴったり!できたてにかつお節をふりかけて、ゆらゆらと揺れる様子を一緒に見て楽しく食べるのもおすすめですよ。
【材料 幼児2人分】
- パスタ:80g
- 玉ねぎ:中1/6個
- にんじん:中2cm
- かぶ:中1/4個
- ほうれん草:1束
- 油:少量
- にんにく:少量
- 酒:小さじ1/2杯
- しょうゆ:大さじ1/2杯
- 焼きのり、かつお節:お好みの量
【下ごしらえ】
- 小鍋に水を入れ、火にかける。
- にんにくはみじん切り・玉ねぎ・にんじん・かぶは子どもが食べやすいよう一口大に切っておく。
- ほうれん草はよく洗って、2cm位に切り、ゆでておく。
- ツナ缶の油を切っておく。
【作り方】
- 小鍋のお湯が沸騰したら、パスタを3分の1の長さに折って入れ、規定のゆで時間+1分間ゆでる。
- フライパンに油を入れて温まったら、にんにくを入れて炒める。
- にんにくの香りが出たら、玉ねぎ・にんじん・かぶ・ほうれん草・ツナ缶の順に加え、炒めていく。
- 酒としょうゆを入れてよく混ぜる。
- ゆで上がったパスタをザルにあけ、サッと湯切りをして4のフライパンに入れる。
- 器に盛りつけて、焼きのりとかつお節をのせたら、できあがり。
※パスタを茹でるお湯で、先に下ごしらえのほうれん草をゆでてしまうと簡単です。
※パスタの長さやゆで時間、具材の量は、子どもに合わせて調整してください。
※しょうゆの入れすぎには注意してください。大人にとっての薄味が子どもにはちょうど良いです。
野菜たっぷりミートソーススパゲッティ
子どもも大人も大好きなミートソースに、食べにくい野菜を入れて、自然とおいしく食べられるように仕上げました。ミートソースにすると、普段食べない野菜でもパクパク食べる子どもが多いです。
普段食べられない野菜がある子どもは、ぜひこのレシピにそっと忍ばせて、挑戦してみてくださいね。
【材料 幼児2人分】
- パスタ:80g
- にんじん:半分
- 小松菜:半量
- 白ねぎ:4cm
- オリーブオイル:少量
- ひき肉:40g
- ローリエ:1枚
- カットトマト缶:半分
- 水:適量
- 砂糖:大さじ1/2杯
- しょうゆ:小さじ1杯
- にんにくチューブ:ほんの少し
- 粉チーズ:お好みで
【下ごしらえ】
- 小鍋に水を入れ、火にかける。
- 野菜はすべてみじん切りにしておく。
【作り方】
- 小鍋のお湯が沸騰したら、パスタを3分の1の長さに折って入れ、規定のゆで時間+1分間ゆでる。
- フライパンにオリーブオイルをひき、野菜を全部入れて炒める。
- 油がまわったら、ひき肉を入れて炒める。
- 野菜がしんなりしてきたらローリエとトマト缶を入れ、具材が見えなくなるくらいまで水を入れて煮込む。
- ゆで上がったパスタをザルにあけて湯切りをし、少し冷ましておく。
- 野菜に火が通り柔らかくなったら、火を止めてローリエを取り、砂糖、しょうゆを入れよく混ぜる。
- 冷ましておいたパスタに6のソースをかけたら、できあがり。
※パスタの長さやゆで時間、具材の量は、子どもに合わせて調整してください。
※砂糖、しょうゆ、にんにくチューブの入れすぎには注意してください。大人にとっての薄味が子どもにはちょうど良いです。
※少量で食べ飽きてしまう子どもには、途中から粉チーズをかけて味を少し変えることもおすすめです。他にも、子どもの好みに合いそうなものがあれば試してみましょう。
幼児食★鮭とほうれん草のクリームパスタ
バターで香ばしく焼いた鮭の旨みと、ほうれん草の相性は抜群!コクのあるまろやかなクリームソースは子どもにも食べやすく、全体的に栄養バランスが整ったレシピになっています。
マカロニやグラタンにもアレンジができるので、好みでアレンジしてみてください。
【材料 幼児2人分】
- ほうれん草:半量
- 玉ねぎ:1/3杯
- パスタ:80g
- バター:10g
- 鮭:1切れ
- 小麦粉:大さじ1杯
- 牛乳:150ml
- コンソメ:小さじ1杯
- パルメザンチーズ:お好みで
【下ごしらえ】
- 小鍋に水を入れ、火にかける。
- ほうれん草をよく洗い、1cm位に切る。玉ねぎは薄切りにする。
【作り方】
- 小鍋のお湯が沸騰したら、パスタを3分の1の長さに折って入れ、規定のゆで時間+1分間ゆでる。ゆで上がったらザルにあけて湯切りをしておく。
- フライパンにバターを溶かし、鮭を入れて焼く。
- 鮭が焼けたら一度取り出し、ほうれん草と玉ねぎを入れて弱火で炒める。
- 取り出した鮭の皮をはがし、身をほぐしながら骨をとったら、3のフライパンに戻す。
- 玉ねぎが透明になったら、火を止めて小麦粉を混ぜる。
- 牛乳とコンソメを入れてよく混ぜながら、とろみがつくまで煮詰める。
- 1のパスタを入れ、よくあえたらできあがり。
※パスタの長さやゆで時間、具材の量は、子どもに合わせて調整してください。
※必ず味見をして、味が濃いようなら牛乳を足してください。薄すぎる場合は少量の塩で整えましょう。
※チーズが好きな子どもには、最後にパルメザンチーズをふりかけるのもおすすめです。グッと香りと旨みが強くなりますよ。
参考:幼児食★鮭とほうれん草のクリームパスタ|cookpad
コーンスープパスタ
市販のコーンスープの素を使ったアレンジレシピです。子どものお気に入りのコーンスープがあれば、是非作ってみてください。ベーコンの旨みが足されることで、より味わいが豊かになりますよ。
【材料 幼児2人分】
- ブロックベーコン:80g
- 玉ねぎ:小半分
- コーン缶:お好みの量
- パスタ:80g
- オリーブオイル:小さじ1杯
- 牛乳(生クリームでも可):25g
- コンソメ:少量
- 塩:少量
【下ごしらえ】
- 小鍋に水を入れ、火にかける。
- ベーコンは子どもの1口大に切り、玉ねぎは半分に切ってからスライスする。
- コーン缶はザルにあけ、水気を切っておく。
【作り方】
- 小鍋のお湯が沸騰したら、パスタを3分の1の長さに折って入れ、規定のゆで時間+1分間ゆでる。
- フライパンにオリーブオイルを温め、ベーコンを入れて炒める。
- ベーコンに焦げ目がついてきたら、玉ねぎを加えて炒める。
- 玉ねぎが透き通ってきたら、水を加えて柔らかくなるまで煮込む。
- ゆで上がったパスタをザルにあけ、サッと湯切りして3に入れる。
- 牛乳(または生クリーム)、コーンスープの素を入れて混ぜる。
- 全体にとろみが出てきたら味見をして、コンソメや塩で味を調整する。
- お皿に盛り付け、コーンをかけたらできあがり。
※パスタの長さやゆで時間、具材の量は、子どもに合わせて調整してください。
※使用するコーンスープの素によって味の濃さが変わるので、7のコンソメと塩は味をみながら量に気をつけて入れてください。もし濃くなってしまった場合は、牛乳を少し足して調整してみてくださいね。
mogumoの幼児食パスタもおすすめ
毎食、一から幼児食を作るのは難しい…そんなパパ・ママの味方になってくれる、mogumoの幼児食冷凍宅配サービスをご存知ですか?
mogumoとは、管理栄養士が監修した冷凍幼児食を提供しているサービスで、栄養バランスを考えたメニューが揃っています。幼児の成長に必要な栄養素をしっかり摂取できるように設計されているのが特徴です。
手軽に準備ができるパスタメニューも豊富で、食事を用意する負担を軽減しつつ、健康的な食事をすることができます。ぜひ一度、試してみてくださいね。
mogumo「まろやかな旨みのトマトとナスのミートソース」
mogumoの「まろやかな旨みのトマトとナスのミートソース」は、ひき肉・トマト・玉ねぎ・なす・にんじんなど、たっぷりの野菜が入ったミートソースです。
濃すぎず、薄すぎず、ちょうど良い味付けで、パスタだけはなく、ごはんやパンにかけてもおいしく食べられます。ひき肉もたくさん入っているので食べ応えも抜群です。野菜がたっぷり入っていますが、野菜嫌いな子どももおいしそうにパクパク食べてくれたという口コミも多く寄せられていました。
このソースだけで、肉と野菜の栄養が一度に摂取できるため、栄養バランスが心配なママ・パパにもおすすめです。手軽に取り入れてみてくださいね。
内容量 | 100g |
調理方法 | ・湯煎の場合:冷凍パックのまま熱湯の中で、2分間程度温める・電子レンジの場合:冷凍パックのまま、500Wで約2分程度温める |
対象年齢 | 1歳6ヶ月頃〜 |
価格 | ・8食セット:1食あたり543円・12食セット:1食あたり525円・18食セット:1食あたり478円 ※送料はエリアによって異なります。詳細はこちらをご覧ください。 |
栄養素 | エネルギー149kcal、たんぱく質6.9g、脂質9.6g、炭水化物7.7g、食塩相当量1.3g(推定値) |
アレルゲン | 乳成分、小麦、牛肉、大豆、鶏肉 |
【商品レビュー】
- 牛肉が苦手な息子が「おいしい!」を連呼で完食しました!レビューを拝見して、チーズをのせてもおいしそうなので、次回はチーズをのせてみようと思います!
- 濃すぎず、薄すぎずの味付けは、保育園のお給食に似ているのか嫌いなはずのナスもパクパク食べてくれます。パスタにかけても、ご飯にかけても、パンにのせてピザ風にしてもとにかく食べてくれるので大活躍しています。
- 野菜嫌いな息子がパクパク食べます。これ1つで野菜とたんぱく質が入っているので、炭水化物にかけて終わりで他のものを用意しなくていいので楽チンです。
引用元:mogumo公式サイトより一部抜粋
幼児食のパスタについてよくある疑問
幼児食にパスタを取り入れる時は、ゆで時間や調味料の使い方、アレルギー対応など、気になる疑問がたくさんありますよね。ここでは、安心して幼児食にパスタを取り入れられるよう、よくある質問に回答します。ぜひ参考にしてみてください。
ゆで時間はどのくらいがいいの?
幼児食の場合、パスタのゆで時間は通常の表示時間より1分ほど長くするのが理想的です。少し長くゆでることでパスタが柔らかくなり、子どもにも噛みやすく、食べやすい食感になります。特に、まだ歯が完全に生え揃っていない幼児には、柔らかめのパスタにすることが大切です。
ゆでるときの塩は控えめの方がよい?
幼児食では、パスタをゆでる際に塩を加えない方がよいです。幼児の味覚は非常に敏感なので、大人と同じ味付けでは濃く、塩分も過剰に摂取してしまいます。薄味を基本とすることで、健康的な食生活を支えることができます。
子どもが小麦アレルギーだと食べてはいけないの?
子どもに小麦アレルギーがある場合は、通常のパスタは避けましょう。小麦粉を原料とするパスタは、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。
しかし、最近では米粉やそば粉・グルテンフリーのパスタなど、アレルギー対応の食材が豊富にあります。これらを使えば、安心しておいしいパスタ料理を楽しめるので、まずは医師に相談をしてから試してみましょう。
マカロニやショートパスタを使ってもよい?
マカロニやショートパスタは、一口サイズで子どもが食べやすく、スプーンやフォークで持ちやすいため、幼児食にはぴったりです。また、ソースが絡みやすいので、おいしく栄養をしっかりと摂取できるのもメリットです。様々な形のパスタを使って、アレンジを楽しみましょう。
幼児食にパスタを取り入れてみよう!
パスタは、幼児食に取り入れやすく、栄養バランスの良い食事を作るためにもとても便利な食材です。柔らかくゆでることで幼児にも食べやすく、具材やソースを変えるだけで様々なアレンジが出来ます。
また、小麦アレルギーがある場合でも、米粉やそば粉・グルテンフリーのパスタを使うことで安心してパスタ料理を楽しむことができます。マカロニやショートパスタも一口サイズで扱いやすいため、ぜひ取り入れてみてください。幼児食にパスタを上手に取り入れて、お子さんの成長をサポートしながら、楽しくおいしい食事時間を作っていきましょう。
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