1歳半の食事は、離乳食完了期から幼児食に移行する時期です。母乳やミルクの量が減ってきたり、卒乳する子どももいるため、成長に必要な栄養素を食事から摂ることが大切です。しかし、毎日の献立に悩んでいるママやパパも少なくありません。
今回はそのような悩みをお持ちの方に、1歳半の子どもにおすすめの栄養バランスを考えた1週間分の献立例を紹介します。食事のポイントもお伝えしますので、今後の献立作りの参考にしてみてくださいね。
1歳半の食事のポイント|献立を立てる前におさえよう!
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献立を立てるときには、何から考えたら良いか迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、献立を立てる前に考えておきたい1歳半の食事のポイントについて解説します。
主食・主菜・副菜のバランスを考える
献立を立てる場合、主食・主菜・副菜を揃えることを意識しましょう。食事の栄養バランスは、主食・主菜・副菜を揃えることで整いやすくなりますよ。
主食は炭水化物を主に含む、ごはん・パンなどで、体のエネルギー源となる栄養素を含みます。
主菜は、肉・魚・卵・大豆製品などたんぱく源を中心としたおかずで、筋肉や髪の毛など、体作りに重要なものです。
副菜は、野菜・きのこ・海藻類を使ったおかずを指し、ビタミン・ミネラルを補って体の調子を整えてくれます。
食欲がないときや食事の準備が大変なときは、おかずを複数用意せずとも「野菜炒め」「シチュー」のような、主菜と副菜が合わさったおかずを1品作ると良いでしょう。たんぱく質源・ビタミン・ミネラルをまとめて摂れるので、栄養をバランス良く補うことができますよ。
1日2回のおやつで栄養補給
1歳半の子どもは、消化器の発達がまだ未熟です。大人のように、1日3食だけでは、必要な栄養量を摂取することができません。
そのため、午前と午後の1日2回のおやつを取り入れて、必要な栄養素を補う必要があります。
おやつ把握まで補食としての役割を担うので、お菓子ではなくバナナヨーグルトや焼き芋など、炭水化物やたんぱく質のように必要なものが補える食品を選びましょう。また、1回の量は100kcal程度が目安です。市販品を使う場合も、栄養成分値を確認して選びましょう。
味付けは控えめに
1歳半の幼児は、味覚の形成時期です。感覚が敏感なので、素材そのものの味を感じられるように、味付けは薄味を心掛けましょう。
濃い味付けは、子どもの味覚が鈍感になりやすく、消化器にも負担がかかるため注意しましょう。だしの旨味や、素材の味を活かした料理がおすすめです。
手づかみ食べできるメニューを取り入れる
1歳半の幼児には、手づかみ食べできるメニューを積極的に取り入れましょう。スプーンやフォークを使う練習として、手づかみ食べは欠かせない大切な過程です。
手づかみ食べをすることにより、口までの距離や一口分の量を学び、自分で食事を食べるという意欲へつながります。
また、手で掴むことにより食材の形や固さを知ることで、五感を刺激し食事を楽しむ心を育みます。
1歳半の食事で摂りたい主な栄養素の摂取目安量

ここでは、1歳半の食事で摂りたい主な栄養素の摂取目安量を紹介します。
栄養素 | 摂取目安量(男児) | 摂取目安量(女児) |
エネルギー量(kcal) | 950 | 900 |
たんぱく質(g) | 20 | 20 |
脂質(g) | 約20~30 | 約20~30 |
炭水化物(g) | 約120~150 | 約110~150 |
ビタミンA(μgRAE) | 400 | 350 |
ビタミンC(mg) | 35 | 35 |
ビタミンD(mg) | 3.5 | 3.5 |
カルシウム(mg) | 450 | 400 |
鉄(mg) | 4.0 | 4.0 |
※脂質・炭水化物は目標値のエネルギー比率から導き出した数値。
※ビタミンDは目安量、その他は推奨量。
参考文献:日本人の食事摂取基準(2025 年版)|厚生労働省
成人女性が1日に必要なエネルギー量は2000kcal程と言われています。そのため、「1歳半の子どもの摂取量は、成人女性の約半分」と考えるとわかりやすいです。
たんぱく質やカルシウムは体の成長に欠かせない栄養素なので、大人の半分よりも少し多めを意識して与えましょう。
たんぱく質は、肉・魚。卵・大豆や大豆製品・乳製品などから摂取できます。この中でも、大豆や大豆製品・乳製品はカルシウムも補えるので、食事だけでなくおやつにも活用すると良いでしょう。
また、不足しがちな栄養素のなかには「ビタミンD」「鉄分」があります。多くの魚はビタミンDと鉄分が同時に摂れるので、食材選びに困ったときには魚料理がおすすめです。
1歳半の食事の献立|1週間の例をご紹介

1歳半の食事におすすめの1週間分の献立例を紹介します。ここでは主食を軟飯としていますが、噛む力がついてきたら大人と同じご飯に変えましょう。おかずを調理する際も、成長に合わせて食材の大きさや固さを調整してください。
1歳半の幼児は、食べることの練習期間でもあるので、さまざまな食材をバランスよく使用し、毎日同じ時間に食べられるように意識することが大切です。規則正しい食習慣が身に付くようサポートしましょう。
また、1度の食事で必要量が摂りきれないため、補食としておやつを午前・午後の1日2回を目安に取り入れます。

時間がない時や、「幼児食の準備が面倒」「料理が苦手…」という方は、一部を幼児食の宅配サービスに置き換えるのもおすすめです。
今回は、管理栄養士監修の幼児食サービスmogumoの商品を使った例も紹介します。幼児食の準備に悩みを抱えている方は、ぜひお試しくださいね!
月曜日の献立例
週明けの月曜日は、たくさん遊んだ週末の余韻が残り、疲労を感じる場合もあります。そのような日は無理をせず、週末に準備した作り置きを利用するのがおすすめです。調理へかける時間・手間を削ってママやパパの負担を減らしましょう。
子どもも平日のペースに戻るまで時間がかかることがあるので、好みに合わせた食べやすい献立がおすすめです。
朝食 | ロールパン ほうれん草とコーンチキンのホワイトシチュー バナナヨーグルト |
午前おやつ | おかかチーズおにぎり |
昼食 | まぐろと野菜のやきそば 大根とわかめのみそ汁 |
午後おやつ | にんじんパンケーキ |
夕食 | 軟飯 肉じゃが ほうれん草としらすのソテー |
献立のポイント
栄養バランスを意識した朝食を準備するのは、意外と手間がかかります。特に朝は出掛ける前の忙しい時間帯。そんな時に活躍するのが、mogumoの「ほうれん草とコーンチキンのホワイトシチュー」。
不足しがちなたんぱく質が補えますし、パンとも相性抜群!シチューなので、子どもも一人で食べやすく、食事介助の手間も省けますよ。忙しい朝でも温めるだけですぐに食べることができるのも嬉しいポイント。
また、おやつのパンケーキも多めに作り、冷凍するとおやつのストックとして活躍します。昼食の焼きそばは、ツナ缶を使用することで簡単にたんぱく質を補えますよ。
野菜も一緒にまとめて食べられるので、手軽に栄養バランスが整うのも嬉しいですね。野菜嫌いの子どもでも食べやすいメニューなので、ぜひお試しくださいね。
火曜日の献立例
平日のペースに戻り、一日があっという間に過ぎると感じる方も多いのではないでしょうか。具だくさんのおかずで栄養素のバランスを意識しつつ、週の後半に向けて体力を付けていきましょう。
朝食 | 青のりとしらすのおにぎり 彩りミルクスープ |
午前おやつ | おやつにもピッタリ!国産さつまいもパン |
昼食 | ミートソースパスタ ブロッコリーとキャベツのコンソメスープ |
午後おやつ | 豆乳もち バナナ |
夕食 | 軟飯 牛肉とピーマンの中華炒め にんじんの甘煮 |
献立のポイント
おにぎりは2口で食べられるサイズに握り、手づかみ食べしやすいよう工夫しましょう。また、子どもが口に詰め込みすぎないよう注意して見守ります。
1口ずつかじることは、丸のみを防止して噛む練習にもつながります。ミルクスープはミックスベジタブルを使うと簡単に調理できますよ。
午前のおやつは、手軽に食べられるmogumoの「おやつにもピッタリ!国産さつまいもパン」がおすすめ。冷凍で届くので、冷凍庫にストックしておくと便利です。
昼食のミートソースの味付けは、幼児用の市販のものでも可能です。市販のものだと「添加物や味が濃すぎないか心配」という方は、mogumoの「まろやかな旨みのトマトとナスのミートソース」を使ってみてください。野菜とお肉がたっぷり入った食べごたえのあるソースで、素材の旨味がおいしい一品です。
水曜日の献立例
週の真ん中の水曜日の夕食は、月・火曜日と同じ食材や作り置きを活用して時短調理をしましょう。また、魚には脳の働きを活性化させる栄養素であるDHAが含まれているのでおいしく食べて、家族みんなで元気に過ごしましょう。
朝食 | 食パン ブロッコリーのおかか和え 鶏つくねの中華スープ |
午前おやつ | のり塩ポテト 牛乳 |
昼食 | ほうれん草としらすのチャーハン きのことわかめのみそ汁 |
午後おやつ | ミルク寒天 りんご |
夕食 | 軟飯 サバの水煮と野菜の卵炒め かぼちゃ煮物 |
献立のポイント
朝食の食パンのみみは固いので取り除き、残したパンの部分は手で掴みやすいようにスティック状にカットします。昼食は月曜日に使用した食材でチャーハンを作り、調理時間を短縮しましょう。
おやつのじゃがいもは、茹でてから青のりと塩で味付けします。りんごも手づかみ食べできる形状にスライスして、喉に詰まらせないように注意しながら与えましょう。
木曜日の献立例
忙しい平日の夕食は丼ものを取り入れると主食・主菜を1つの器で食べることができるので、子どもに食べやすく洗い物も減らせるメリットがあります。
おやつは子どもに人気のある甘味を用意して、楽しい時間を過ごしましょう。
朝食 | 軟飯 野菜入りスクランブルエッグ お肉と野菜の旨みがつまった豚汁 |
午前おやつ | ふかしさつま芋 牛乳 |
昼食 | ハムチーズサンド 人参のみそ炒め |
午後おやつ | お麩のラスク バナナヨーグルト |
夕食 | ビビンバ ブロッコリーのごま和え 豆腐とたまねぎの和風スープ |
献立のポイント
朝食のスクランブルエッグには、ミックスベジタブルを使用すると手軽に調理できます。また、mogumoの「お肉と野菜の旨みがつまった豚汁」を合わせれば、野菜だけでなくたんぱく質も手軽に補えます。特に寒い時期には朝食でしっかり体を温めて、子どもが日中元気に過ごせるようサポートしましょう。
おやつのふかしさつま芋は、茹でてもレンジ加熱でも作れます。スーパーでは焼き芋が販売されているので、代用も可能です。
昼食のハムチーズサンドのハムは、1cm幅にカットしてから挟むと子どもも食べやすくなりますよ。夕食のビビンバの野菜は、全て一緒にまとめれば1回で調理・味付けできるので、簡単に仕上がります。
金曜日の献立例
金曜日の献立は、週末に買い物に行く場合、冷蔵庫の中のものを整理して食材を使い切るようにしましょう。鶏肉のトマト煮は野菜をたくさん使用できて、翌日もリメイクができるのでおすすめです。栄養素のバランスも良いので、ぜひ夕食に取り入れてみましょう。
朝食 | ピザトースト 彩りミルクスープ |
午前おやつ | チーズじゃがもち 牛乳 |
昼食 | 鮭おにぎり 野菜オムレツ |
午後おやつ | バナナパンケーキ 牛乳 |
夕食 | 軟飯 鶏肉のトマト煮 ブロッコリーのごま和え |
献立のポイント
昼食の鮭おにぎりは生鮭を使用し、焼いた後には骨と皮を取り除いてほぐします。鮭おにぎりはそのまま冷凍できるので、時間がないときは事前に作って冷凍庫に置いておくと安心です。チーズじゃがもちも冷凍できるので、時間に余裕があればストックを作ると良いですね。野菜オムレツには、子どもが好きな野菜を2~3種類入れてみましょう。
土曜日の献立例
平日の疲れが残る土曜日の献立は、少し手抜きをしつつパパ・ママも体を休めましょう。夕食のリメイクや幼児食の宅配サービスを活用すれば、栄養バランスも崩すことなく手軽に食事が準備できます。
また、週末の時間を使っておかずを多めに作っておけば、冷凍や作り置きとして保存できますよ。平日の食事の支度の負担を減らすために、少し多めに作っておくのもおすすめです。
朝食 | トマトリゾット いんげんとにんじんの和えもの |
午前おやつ | フルーツヨーグルト |
昼食 | 中華丼ぶり ※mogumo「6種具材のとろとろ中華あんかけ」使用 |
午後おやつ | わかめおにぎり |
夕食 | 軟飯 たらの青のりチーズ焼き ほうれん草の卵とじ きのこと豆腐のみそ汁 |
献立のポイント
平日一週間を乗り切った週末の土曜日は、少し手抜きをしてパパ・ママもゆっくりと過ごしましょう。朝食は、金曜日の鶏肉のトマト煮にご飯を足して加熱すればリゾットになります。
昼食には、mogumo「6種具材のとろとろ中華あんかけ」使えば、簡単中華丼が完成!具材がたっぷり入っているので、これ一つで栄養バランスが整います。あんかけなので、子どもも食べやすいのが嬉しいポイント。食事介助の手間が省ければ、パパもママもゆっくりと昼食が食べられます。
夕食のたらの青のりチーズ焼きは、青のりの風味と少量の粉チーズが効いた香りの良い1品です。
日曜日の献立例
休日のおやつは、親子でクッキングを楽しみましょう。餃子の皮を使用すると、簡単にピザ風のおやつを作ることができます。トースターで加熱するのでコンロも使いません。餃子の皮を並べる・具材を乗せるなど、簡単にできる工程をママ・パパと一緒にチャレンジしてみましょう。難しい場合は、食材に触れてみるだけでも食育につながりますよ。
朝食 | 軟飯 納豆 にんじんと大根の和風スープ |
午前おやつ | パリパリギョーザピザ 牛乳 |
昼食 | ふわふわたまごのオムライス 野菜サラダ |
午後おやつ | おかかおにぎり |
夕食 | カルボナーラ風うどん ほうれん草の卵ソテー バナナ |
献立のポイント
朝食は、ひきわり納豆を選ぶとのどに詰まりにくいのでおすすめです。
昼食には、mogumoの「ふわふわたまごのオムライス」を使えば、子どもが喜ぶメニューがあっという間に完成します。冷蔵庫にあるあまり野菜でサラダを添えれば、簡単に栄養バランスも整いますよ。
夕食のカルボナーラ風うどんは、ハム・粉チーズ・だし・牛乳を使用し、片栗粉でとろみをつけましょう。
1歳半の食事で1週間分の献立を立てるコツ

毎日の献立は、何から考えれば良いか分からずに悩んでしまう方も多いです。献立を立てるときは、主食→主菜→副菜→汁物の順に考えるのがポイントです。
主菜は肉・魚・卵・大豆製品など、たんぱく源を含む食材をバランスよく使用し、調理法は焼く・炒める・蒸す・揚げるなどで日々の変化をつけます。
油は胃腸に負担をかけるため、使用頻度が多くならないように気をつけましょう。
副菜と汁物は、主に野菜を使った料理になるのでビタミン・ミネラル類が補えますよ。その他に、以下のようなコツがあります。
味付けを加えれば大人も食べられるメニューがおすすめ
献立は、子どもが食べるものを中心に立てると大人用と幼児食を別で作る手間が減り、家族みんなで同じ料理を食べることができます。
調理する際は、子ども用に薄味にしたものを取り分けて、清潔なキッチンはさみで食べやすい大きさにカットします。大人用には調味料や薬味を足して、味を調整しましょう。
日持ちするおかずは多めに作って作り置き
週末や時間があるときに、日持ちするおかずやおやつを多めに作って冷凍・作り置きしておきましょう。忙しく時間のないときでも、すぐに食べられるので便利です。
作り置きしたおかずは衛生面を考慮し、冷蔵庫で3日・冷凍庫で1週間を目安に使い切りましょう。
作り置きしたおかずをリメイクすれば時短に
今回紹介した献立例では、「ほうれん草としらすのソテー」を「ほうれん草としらすのチャーハン」に、「鶏肉のトマト煮」を「トマトリゾット」にリメイクしました。
作り置きや前日に余ったおかずをリメイク料理として活用することで、食品ロスを減らすと共に調理にかける時間を短縮できますよ。
1歳半の食事は事前に1週間分の献立を考えておくと楽ちん♪
今回は、1歳半の子どもの献立に悩んでいる方へ、食事のポイントや1週間分の献立例を紹介しました。あらかじめ作るものを決めておくと、買い物や調理の時に悩む時間が減り、さらに栄養バランスの良い食事を作ることができます。
作り置き・冷凍・レトルト・市販品なども、忙しいときには活用して家族みんなでゆったりとした、楽しい食事の時間を過ごしましょう。
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