タンパク質が摂れる幼児食レシピ7選!タンパク質の重要性についても解説

タンパク質が摂れる幼児食レシピ7選!タンパク質の重要性についても解説 子育て

身長や体重が大きく変わる幼児期の食事。「幼児食でタンパク質はなぜ必要?」「タンパク質が補えるおすすめの幼児食レシピはある?」など気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は幼児食におけるタンパク質の重要性やおすすめの食材、幼児期におすすめのタンパク質が豊富なレシピをご紹介します。タンパク質を摂取する際の注意点やコツについても解説するので、ぜひ参考にして毎日の食事作りに役立ててみてくださいね。

幼児食におけるタンパク質の重要性

1歳半から5歳までの幼児期では成長が大きいため、毎日の食事で成長に必要な栄養素を意識して摂取する必要があります。
タンパク質の働きや幼児食で必要になる理由について解説します。

タンパク質とは何か?

たんぱく質は、アミノ酸という化学物質から構成される栄養素です。筋肉や臓器、皮膚や髪の毛の構成成分でもあるので、毎日の食事で意識して摂取する必要があります。

普段、食事が摂れていれば不足する可能性は低い栄養素です。
しかし、極端に食事を摂らなかったり、肉や魚、卵などを全く摂らないという場合には不足してしまう可能性もあります。体力や免疫機能が低下してしまわないように、積極的にタンパク質が豊富な食材を取り入れましょう。

幼児におけるタンパク質の必要性

体の成長や身体組織、運動能力の発達が大きい幼児期では、意識して食事をすることでタンパク質を摂取する必要があります。

また1歳半から5歳までの幼児では、感染症や病気に対抗するための免疫機能が大人より弱いため、しっかり補う必要があります。1日3食の食事がうまく食べられない場合は、間食として補うのもよいでしょう。

幼児に適したタンパク質源

幼児の成長に必要不可欠なタンパク質。さまざまな食品に含まれている栄養素なので、普段の食事からタンパク質が豊富な食べ物を取り入れてみてください。
今回はタンパク質が豊富な食べ物を植物由来のものと動物由来のものに分けて解説します。

植物由来のタンパク質源

タンパク質は豆腐や納豆、きなこなどの大豆製品や豆類などの植物性食品に多く含まれています。肉や魚が苦手であまり食べないという子どもは、植物性食品を積極的に与えるとよいでしょう。

<タンパク質が多い植物性食品>

  • 木綿豆腐     100gあたり7.0g
  • 納豆       100gあたり16.5g
  • きなこ      100gあたり36.7g
  • 無調整豆乳    100gあたり3.6g

動物由来のタンパク質源

効率よく補いたい場合は、肉類や魚介類、卵や乳製品などの動物性食品から補うのがおすすめです。肉類や魚介類は加熱するとかたくなりやすいので、幼児期の子どもは嫌がる可能性もあります。
調理する際はとろみをつけてあげたり、食べやすいように小さく切って与えるのがおすすめです。

<タンパク質が多い動物性食品>

  • くろまぐろ     100gあたり26.4g
  • ささみ       100gあたり24.6g
  • 鶏むね肉(皮なし) 100gあたり24.4g
  • 豚ヒレ       100gあたり22.7g
  • しろさけ      100gあたり22.3g
  • 牛もも肉      100gあたり21.9g
  • 鶏卵(全卵)    100gあたり12.2g

幼児向けタンパク質豊富なレシピ

子どもの健康に必要なタンパク質は、毎回の食事で補いたい栄養素です。ただし、幼児期は偏食や少食、遊び食べなどの問題が目立つようになる時期でもあります。

肉や魚、豆類などのタンパク質を嫌がる場合は、好みの味付けにしてみたり食べやすいように調理を工夫してみたりするとよいでしょう。幼児向けのタンパク質が手軽に摂れるレシピを紹介するので、ぜひ参考にして作ってみてくださいね。

ひじきと鶏ひき肉の煮物

<材料…幼児2人分>

  • 鶏ひき肉    25g
  • ひじき     3g
  • にんじん    20g
  • ごま油     適量
  • だし汁     100ml
  • しょうゆ    小さじ1/2
  • 砂糖      小さじ1/2   
  1. ひじきは水で戻しておく。にんじんは千切りにする。
  2. 鍋にごま油を熱し、鶏ひき肉と水気を切ったひじき、にんじんを加えて炒める。
  3. だし汁、しょうゆ、砂糖を加えて弱火で食材がやわらかくなるまで煮る。

豆腐と野菜のミートボール

<材料…幼児2人分>

  • 豚ひき肉    50g
  • 絹ごし豆腐   30g
  • 玉ねぎ     20g
  • にんじん    20g
  • パン粉     大さじ2
  • 牛乳      小さじ2
  • 塩       少々
  • 水溶き片栗粉  適量

【味付け】

  • ケチャップ   小さじ1 
  • 砂糖      小さじ1/2
  • 水       50ml
  1. 絹ごし豆腐は水切りしておく。みじん切りにした玉ねぎとにんじんは、耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、電子レンジ500Wで3分加熱する。
  2. ボウルに豚ひき肉と①、パン粉と牛乳、塩を加えてよく捏ねる。
  3. ひと口大に丸めて成形する。
  4. 鍋にAを入れて混ぜ合わせ、③を加えて蓋をして弱火で火が通るまで加熱する。
  5. 水溶き片栗粉でとろみをつける。

カボチャと大豆の豆乳スープ

<材料…幼児2人分>

  • かぼちゃ     50g
  • 玉ねぎ      40g
  • 大豆水煮     40g
  • 水        100ml
  • 無調整豆乳    100ml
  • コンソメ顆粒   小さじ1/2
  • 塩        少々  
  1. かぼちゃと玉ねぎは1cm角に切る。
  2. 鍋に水と①、大豆水煮を加えて弱火でやわらかくなるまで煮る。
  3. 無調整豆乳とコンソメ、塩を加えて味をととのえる。

鮭とブロッコリーのチーズ焼き

<材料…幼児2人分>

  • 鮭        80g
  • ブロッコリー   40g
  • コーン      大さじ1
  • バター      小さじ2
  • しょうゆ     100ml
  • ピザ用チーズ   大さじ1
  1. ブロッコリーは小房にわけて切る。
  2. フライパンにバターを熱し、①とコーンを炒める。
  3. ②を端に寄せて、鮭を両面焼きピザ用チーズをのせる。
  4. 水大さじ2(分量外)を加えて蓋をし、弱火で蒸し焼きにする。
  5. 最後にしょうゆを回しかける。

青のりと豆腐の和風グラタン

<材料…幼児2人分>

  • 木綿豆腐     100g
  • しめじ      30g
  • 玉ねぎ      30g
  • サラダ油     小さじ2
  • 小麦粉      大さじ1
  • 無調整豆乳    80ml
  • コンソメ     少々
  • 塩        少々
  • 青のり      小さじ1/2
  • 粉チーズ     小さじ1
  1. 青のりと粉チーズを混ぜ合わせておく。
  2. 木綿豆腐は水切りをしてひと口大に切っておく。
  3. しめじと玉ねぎは1cm幅程度に切る。
  4. フライパンにサラダ油を熱し、①を火が通るまで炒める。
  5. 小麦粉を加えて全体に混ざり合ったら、少量ずつ無調整豆乳を加えながら混ぜる。コンソメと塩で味をととのえる。
  6. 耐熱皿に②の豆腐を敷き詰める。
  7. 上から⑤と①をのせて、トースターで5分程度焦げ目がつくまで焼く。

オートミールとささみのトマトリゾット

<材料…幼児2人分>

  • オートミール     50g
  • 水          100ml
  • ささみ        2本
  • 玉ねぎ        1/4個
  • トマト缶       100g
  • コンソメ顆粒     小さじ1/2
  • 塩          少々
  • ピザ用チーズ     大さじ1
  1. 玉ねぎはみじん切りにする。ささみは耐熱皿に入れてふんわりとラップをし、電子レンジ500Wで2分加熱する。
  2. オートミールと水、玉ねぎと手でほぐしたささみ、トマト缶を加え、弱火で10分煮る。
  3. コンソメと塩、ピザ用チーズを加えて混ぜて再度3分程度煮る。

納豆とほうれん草の丼ぶり

<材料…幼児2人分>

  • ごはん      100g
  • ひきわり納豆   1パック(約40g)
  • ほうれん草    30g
  • にんじん     30g
  • サラダ油     適量
  • しょうゆ     少々
  • 砂糖       少々
  1. ほうれん草は1cm角に切る。にんじんは千切りにする。
  2. フライパンに油を熱し、①の野菜がやわらかくなるまで炒める。
  3. 納豆としょうゆ、砂糖を加えて、粘りが弱くなるまで炒める。
  4. ごはんの上にのせる。

タンパク質摂取の注意点とコツ

タンパク質を意識して食べさせようと思っても、実際にどのくらいの量を与えればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

1歳半から5歳までの幼児期で必要な1日あたりのタンパク質摂取量や、効率よく補うための方法を解説します。

幼児における適切なタンパク質の量

日本人食事摂取基準2020年版より、1日あたりのタンパク質は1〜2歳で20g、3〜5歳で25gを摂取することが推奨されています。タンパク質はさまざまな食品に含まれているので、普通に食事が摂れていれば不足することはありません。

しかし、偏食が続いていたり、食事量が極端に少ない場合は不足する可能性もあります。
苦手なタンパク質食品を無理に食べさせるのではなく、食べられる食品から栄養を補うとよいでしょう。食事量が少ない場合は、間食でタンパク質が多い食べ物を取り入れるのもおすすめです。

食事バランスと組み合わせの重要性

幼児期の成長に重要な役割をもつ栄養素ですが、タンパク質ばかりなど偏った食事にならないように気をつけましょう。体の発達のためには、ごはんや麺類などの炭水化物や、脂質、野菜類や果物類に多く含まれるビタミン・ミネラルなどの栄養も必要です。

さまざまな栄養素を補うためにも、主食や主菜、副菜や汁物などがそろったバランスのいい食事を意識しておくといいですね。

ただし偏食や少食、遊び食べが多い幼児期では、上手にバランスのいい食事を摂れない子どもも多いものです。
1日で栄養バランスがいい食事を摂るのではなく、数日かけていろんな食材が食べられていれば問題ないと考えるとよいでしょう。

タンパク質を意識した幼児食で子どもの成長を意識

1歳半から5歳までの幼児期は、体や心の発達が大きい時期です。
成長のためにタンパク質が必要とわかってはいても、偏食があったり遊び食べがひどかったり、食事をあまり食べてくれないなどさまざまな問題に頭を抱えるママやパパも多いですよね。

タンパク質はさまざまな食品に含まれているので、子どもが食べられるタンパク質レシピを作ってみたり、間食で不足している栄養を補ったりするのもおすすめです。この記事を参考にして、ぜひ毎日の食事でタンパク質が豊富なレシピを取り入れてみてください。

<参考文献>

たんぱく質|厚生労働省

日本食品標準成分表2020年版(八訂)|文部科学省

日本人の食事摂取基準

日本人の食事摂取基準(2020 年版)|厚生労働省

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友松春奈

幼少期からの競技経験をもとに食べるもので体が作られることを実感し管理栄養士の資格を取得後、フィットネスクラブで勤務。
「気軽に頼れる管理栄養士」をモットーに寄り添った栄養指導で、実業団選手・アマチュア選手を中心に栄養サポート。セミナーや記事監修・合宿帯同などを現役アスリートをしながら行っている。

<取得資格>
柔道整復師
管理栄養士
スポーツ栄養医学指導士

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